相変わらず定期的にコンスタントに書くのは苦手のようです。
今日もあれこれバタバタとしているのだけれど、今朝次男が言い残したことがすごく印象的で忘れたくないな、と思ったのれ備忘録として書き残しておこうと思います。
次男が中学に入るときに私が懸念したことのうち1つが、荷物の重さに耐えられるかということ。
案の定、入学後に重い荷物に手こずっている様子が見られました。
先生とも相談の上で家での学習に使用しないテキストは学校に置かせてもらったりもしていましたが、それでも週明けや部活の道具が多い日など困る日は多々ありました。
次男の特性上、私が先回りして「送ってあげようか?」と声をかけることは控えてきました。一度そうすると彼の中でそれが当たり前になってしまうから。
1学期からこれまで、何度か、いよいよのところまで切羽詰まってから
「お母ちゃん、途中まで送ってくれる?」
と言ってくることがあり、その時は朝の家事の手を止め車を出して送ることもありました。
これを甘やかしと捉えるか、彼なりのヘルプが出せたことを評価すべきか、その線引きはとても難しいのですが、都度ヘルプが出せたことの評価と、頼まれた自分は家事の手を止めてやらなくてはならなくなることを忘れてはならないのだということを説明してきました。
そして今朝、私はお手伝いしている読み聞かせボランティアの当番の日で、いつもより少しバタバタしていました。
いつもなら、小学生を送り出し、洗濯物を干し終えてから出てちょうど良いくらいのタイムスケジュールです。
そこに次男が「お母ちゃん、荷物が多いから送ってくれない?」とかなりギリギリのところで言ってきました。
「次男くん、ごめん、送ってあげたいけどお母ちゃんは洗濯物を干さないと出られない。」
「読み聞かせの時間に遅れるわけにはいかないから、洗濯物を干して送っていたら間に合わないかもしれない」
そう話すと、いつも通り要求の通らなかった次男は軽くパニクっていたようでした。
バタバタと小学生を送り出す用意を手伝いながら、次男に
「君を送るお母ちゃんの負担が増える分、自分はどうすればいいと思う?」
と聞いてみました。
少し考えて「何か手伝える?」と言った次男。
「洗濯物を干してくれたらお母ちゃんがその分の手が空くよ」と伝えると、ゆっくりではありましたが洗濯を干してくれました。
洗濯物を干し終え、慌ただしく車に乗り込んで学校に向かう車内、次男が私に言ったのが、忘れずにいたかった言葉でした。
「ねえお母ちゃん、何かして欲しいって頼む時にかわりにお母ちゃんの何かを手伝うよって言うってことは『ぼくがお母ちゃんの増える負担に気づいてるよ』っていうメッセージになるのかな?」
ハンドルを握る手が少し震えました。
自分が伝えたかった以上のことを彼が自分でつかんだなと思うと、じわじわとこみ上げてくるものがあったのです。
「次男くんはこれまで、通級の先生と練習したりして、困った時に誰かにお願いする、ができるようになったよね」
と言うと、そうだね、と頷く次男。
「これからはもうちょっと難しい、その、誰かにお願いする時にその人の負担が増えることについても、今日みたいに思いがはせられるようになるとすごくいいと思う」
学校の手前で次男を降ろし、少し停車して見送りました。
通学路の見守りをしてくださっているボランティアさんたちに丁寧に挨拶をしながら学校に向かっていく次男の姿がありました。