スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

育児中に感じる、寝ている夫への殺意とその対処法。


今朝方、某著名人の方(女性)が書かれたツイートが回ってきました。

子供がかわいいのは寝顔だけ、寝てる旦那にいらっとくる、というようなその内容。

 

きっと、これに共感したたくさんの方がRTされているのだろうなぁと思いました。

 

いらっとくる、というと軽いですが、私は育児の過程で気持ちよさそうに寝ている旦那に殺意を覚えたことがあります。ええ、ほんの一瞬ですがあれは殺意だったと思います。

夜中何度も起きては泣くわが子。授乳したり添い寝したりしてやっと寝かしつけて、そのまま自分も寝てしまいたいけど視線の向こうには溜まった洗濯物、洗い残した食器、読みたい本も積んだまま、見たいテレビも満足には見られず、晩ご飯もゆっくり食べられたわけではなく。

このまま布団から起き出して何かしようと踏ん張ってベッドから出たそのときに、そこに見える気持ちよさそうに寝ている旦那の姿。なんであなたは寝られるの?私はこんなに何も出来ないのに、こんなにしなきゃいけないことが溜まっているのに、こんなに我慢してるのに!そして思い余った私は…

 

あぁ、ホラー映画みたいですねえ。

これ、ちょっと前までの我が家の状況。最近三男坊がよく寝るようになったし、起きてる間も兄ちゃんたちと遊ぶ時間が長いのでだいぶ家事を残さなくなり楽になりました。

ちなみに思い余った私は寝ている旦那のおしりをぐりぐり踏んでやったりしたこともありました。

 

この殺意、ぶっちゃけて話してみると私も、私も!というママさんは意外と多くて、あぁみんなそうなんだなぁって思ったりする。

そして、自分の経験を通して思うのは、最初のツイートのように、子供のことが寝ているときしかかわいいと思えなかったり、寝ている旦那に猛烈に腹が立ったりするときって、自分の心とか体がとても疲れているときだと思う。個人的には、心のほうが余計疲れてるときじゃないかなぁと。

子供を持ったことに起因するいろんな大変さ、不自由さ、我慢の連続、積み重なっていくタスク、産前の自分のキャパを大きく越えるそれらに、母親なんだから対処しなきゃという、自分の中のプライドや聞こえてくるような気がする周りの声。

そこに、起きたら代わりをしてくれそうな人がそこにいるのに寝ているという不条理。

いやそれは腹も立つよね、踏んづけちゃいたくもなるよね、うん。

 

こういうのを書くと、それは旦那が協力しなきゃいけないとこでしょ、という声ももちろんでると思う。うん、それは、一番最初に出来る解決法の「ひとつ」だと思う。

だから、もちろん最初のステップはその自分の追い詰められた状況を旦那に話す、共有してもらう、出来ることをしてもらう、だと思う。それは、教科書どおりのステップ1だと思う。

 

でも。

そのステップ1で解決しない家庭ももちろんあると思うの。

旦那そのものが情けないこともあるかもしれないし、やりたくても起き上がれないほど疲れて帰ってるのかもしれない。その理由や背景にある事情はさまざまだと思うけど、とりあえずステップ1を経ても解決しないってことも、多々あると思う。

 

そのときに、そのステップ1をクリアしなきゃ次に進めないか、いや私はそんなことないと思う。夫が全面的に協力してくれる(希望どおりにしてくれる)というステップに固執してしまったら、それが叶わない→夫への不信→離婚or将来までずっと続く禍根、という、悲しい結末が待っているかもしれない。

 

そうやって60になっても70になっても、旦那への恨みつらみを言い続けてるばあちゃんも知ってるよ。でも私は、それはとても悲しいし、自分もつらいことだろうなと思う。

 

だから、私は話し合っても簡単に改善しなかったら、そこに固執しないことをお勧めする。

 

その辺のことは、

オットという他人に抱く幻想 - スズコ、考える。 や

育児のストレス、の一番て結局これじゃないか?と思ったこと。 - スズコ、考える。

にも書いたのでよかったらそちらを読んでくださいな。

 

で。

固執せず自分の中の問題として少しでも楽になるために、お勧めすること。

それは、自分のためのご褒美をこっそり用意すること。

 

私は、冷凍庫の中に時々ちょっと高いアイスを入れておきます。

買うタイミングは限られています。なにせ子供たちと買い物に行ったらまず買えない。だから、仕事でちょっと外に出てそのまま家に寄れるときとか、運がいいときにしかかえないのだけど、そんなときにハーゲンダッツとかパルムとか、そう毎日買えないアイスをこっそり買っておきます。そして、見つからないように冷凍庫の奥のストック食材の裏にこっそり・笑

 

末っ子を寝かしつけて、布団から這い出して、家事を片付けて、それから寝るまでのちょっとの時間に、アイスをこっそり食べながら溜まってる録画を眺めたり、本を読んだり。そのささやかなご褒美時間を楽しむために、よし頑張るぞ、と寝落ちから復帰するのです。

 

ちょっとしたご褒美が自分に用意されていること、日常的に買わないちょっといいものを買うこと、大好きな食べ物を遠慮せずゆっくり食べること、この、ほんの数分で終わる行為にあるのは、我慢してばかりの自分、という不満が少しやわらぐことにあると私は思います。

 

買い物は基本こども優先、経済的理由や洗濯のしやすさ等々で着られる服も限られ、食べ物もこどもと一緒じゃ制限かかる、そんな暮らしを続けていると、どうしても自分ばかり我慢しているような気がしてきます。我慢がたくさん溜まってくる。我慢ばかりしているような気がしてくる。そしてその我慢が振り切れたときに、寝てる旦那への殺意が芽ばえるのかもしれない。

 

だから、ちょっと高いけど大好きなものを買ってこっそり食べたりして、我慢してる私、をちょっとだけ中和してあげると少し楽になるよ、と思います。

 

一番のくすりは、時間です。

子供たちが育っていくことで肉体的にぼろぼろになる大変さは軽減していくから、その日を待つのが一番の解決法かも。だから、その日が来るまでに自分の中の我慢してる私をちょっとずつ緩和して振り切れないようにしながら、乗り切っていくといいんじゃないかな、と思います。

 

アイス食べたあとは、ちょっとした罪悪感も手伝ってごんごん寝ている旦那さんへの苛立ちもちょっとはましになる、かも。

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