スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

育児中の夫への殺意の話、の裏話。


前回の、育児中に夫に感じるストレスに関するエントリをたくさんの方に読んでいただきまして、色んなコメントも頂きました。

 

私は前回のエントリ

育児中に感じる、寝ている夫への殺意とその対処法。 - スズコ、考える。

は、ある特定の範囲の方に向けて書きました。

それは、文中に出てくる「ステップ1」で解決しなかったママ。

逆に言うと、その人以外に読んでもらうことは想定せずに書いたともいえます。そこにだけ向けて、書きたかった。

やや釣り要素を含んでいたタイトルのせいもありアクセスが増えてしまったのですが、結果的にはそのお陰で読んで欲しい層の方の目にも触れるチャンスが増えたのではないか、と自分なりに考えています。

 

ブコメツイッターでの感想の中には、コミュニケーション不足、もっと夫婦で話しあうべき、夫がもっとしっかりするべき、等々、ええほんともうその通りなんです、というご意見もたくさんあったと思います。

私も、それは大事なステップだと思います。そこを経ずに、嫁だけが母親だけが苦労すればいい、我慢すればいい、泣き寝入りすればいい、とは思いません。

 

でも育児に追い詰められてしんどいママさんの中には、旦那さんが激務で話し合おうとどうしようと家にいる時間を増やせない人もいると思う。でも周りと比べて、もっとしてくれてもいいんじゃないかと辛くなってしまう日もあるのかもしれない。

 

それに、過去の私たちのように会話がちゃんと成立しない場合もあるのかなと。

結婚して10年出産して9年、夫と話をし、ときに派手な喧嘩もしてきました。でも、その話し合うという行為だけでは解決しなかった。それは私の中に、夫を変えなければ、という夫への強いコントロール欲や、私のほうが大変に違いないのだから夫が変わるべきだ、という思い込みがあったからなのではないかと少し前に気づきました。

 

夫自身も、私に対して同じように、私がもっと優しくなればいいのに、とか、もっと自分の仕事を理解してくれればいいのに、もっと俺を評価してくれてもいいのに、と思っていたようです。

 

私たちはお互いに、相手に対して求めるだけの関係だったのだなぁと。

 

それに気づいてからは、夫が家で寝ているときに何故そうしたいのかを少し考えられるようになって来ました。その日夫が行っていた現場のことを考えたら、持病の腰痛のことを考えたら、寝たいと思うのも仕方ないのかなと思えることも。

そうやって夫を観察することは逆に、今このタイミングなら頼んでもいいんじゃないかなということも見えるということでもありました。そのタイミングを狙って具体的に夫に何かを発注することを繰り返していたら、私が言わなくてもしてくれることも増えてきました。

 

私は、夫婦とは鏡だと思っています。

自分が、私が今とても大変だ、私のほうが大変だ、と思っているときは、相手もそう思っているのかもしれない。相手もそう思うようになるのかもしれない。

 

でも。どっちが大変かという綱引きを続けても結局答えは出ない。

相手に成り代わることは出来ないから。相手になって同じ経験をすることは出来ないから。

自分とは違うからだと頭を持った他人には所詮なれない。能力も耐性も経験も違う。相手の仕事も代わりにはなれない。ワーキングマザーも専業主婦もどちらも経験のある人が「働くほうが楽だよ」と言ったとしても、それはその人の中の経験の比較でしかなくて、それをしている他人との比較には絶対にならない。

 

だから私は「働くだけのほうが楽なんだから夫が変わればいいのに変わってくれない」と思い続けてたら絶対に楽になれないと思う。逆に「家にいて子守してるほうが楽なんだから妻がもっとしっかりすればいいのに」と思い続けてたら妻の機嫌は絶対に直らないと思う。

 

そういう、お互いにクレクレになってる状態だとどんなに話し合っても結局解決は無かったりするんじゃないかなぁと私は思うのです。だから、そこに固執しないで、どっちかなんて比べないで、私ばかり我慢してると思わないで、その自分で自分を追い詰めるのをちょっと休みませんか?という意味で、アイスで自分を少し軽くすることをお勧めしたのでした。

 

そうやってクールダウンしていけば、相手を変えよう変えなきゃという強迫観念が自分の中で少しずつトーンダウンしていくかもしれない。そしたら、話し合いがうまくいく日も来るのかもしれない、コミュニケーションが正しくとれる日も来るのかもしれない、と思います。

 

これは私が勝手に考えていることですが、ネット上で妻への対応に悩む旦那さんの多くは、出来ることをやろうと頑張っている人たちなんじゃないかと思います。妻の大変さの上に胡坐を書いてえらそうにしてる人は悩んだりしないと思うし。

そして旦那さんへの対応に悩む奥さんの多くも、自分の精一杯の努力はしてるけどそれでも辛いから何とかして欲しいと思ってるんじゃないかなと。

 

お互いに、出来ることのマックスはしてるんじゃないかなぁと私は思うのです。いやそんなことない、うちの旦那は甘えてる、うちの妻は甘えてる、と思う人もいるのかもしれないけど、とりあえずそう思ってみたらどうかなぁ。自分から見たら足りないように見えるかもしれないけど、旦那さんなりに、奥さんなりに、その人のキャパの中で頑張ってるのかもしれないよ。そのキャパの広さや深さや種類が、人それぞれ違うだけで。

 

クールダウンして、自分のことや相手のことが冷静に見えてきたら、今自分の家に必要なものは何か見えてくるかもしれない、買い足すべき家電や、頼むべき外部の援助も具体的に分かるかもしれない。自分がしていたことの中で無駄なことを省くことも、相手に何を話せばいいのかも。

 

そんなことを思いながら、今日もハーゲンダッツを買う機会を伺うスズコでありました。

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