スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

話し方聴き方実践をやってみた。


twitterでフォロワーさんに教えてもらった、「子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全」という本を読み始めました。

 

この本、一気に読み進める本ではなくて、章立てされていてその章ごとに1週間の実践をやってみて次に進みましょう、という参考書のような本です。

 

 

 

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全

 

2020年に絶版になったと教えていただきました。

私の人生を変えたと言っても過言ではないほど影響を受けた書籍なのでとても残念です…

(2021.03追記)

 

これを読みながらtwitter上で実践する様子や勉強したこと感じたことを一緒に話そう!というはづきさんの提唱に乗っかりまして、私も読みながら参加しよう!と思ったわけです。

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全の実践をしてみた - Togetterまとめ

こんな感じです。

 

このまとめの中にも私のツイートが入ってますが、まず1章読んでみて実践してみたこととその経過を少し詳しく、備忘録としてまとめておこうと思います。

 

実践1 対象:小2次男

子どもたち4人で遊んでいたところで次男が泣き出し、私のところへ

次男「お兄ちゃんがぼくにいじわるするの、たたいたりけったり」

※ここでいつもなら「おにいちゃんに仕返しされるようなことを何かしたんじゃないの?」とか、長男を呼んできてどういうこと?と聞いたり、という感じですが、本に書かれている方法、「こちらからあれこれ言わずに「ふうん」「そう」「そうなの」等の反応で対応してみます。

私「そう」

次男「ぼくのことを追いかけてきて叩くんだよ、大きな声をだしたり」

私「そうなの」

次男「うん、いじめるんだよ、すごく怒ってるの」

私「怒ってるの?」

次男「そう、怒ってけったり叩いたりするの…(ここからしばらく、どんなことをされたのか、という説明が続きます。私は相槌で対応)」

※2~3分くらいだったかな、延々と自分がされたことを話す次男坊と私の相槌が続きました

私「(沈黙のまま次男の話に聞き入る)」

次男「ぼくが悪いんだよ、お兄ちゃんのえんぴつを使ったから」

私「え?そうなの?」

次男「うん、ぼくがお兄ちゃんが大事にしてかくしてたえんぴつを使ったの」

私「そう」

次男「それでお兄ちゃんがすごく怒ったの、それですごく怒ってるんだよ」

私「そうなの」

(少しお互いに沈黙)

次男「おかあちゃんどうしたらいいと思う?」

私「うーん、難しいね」

次男「どうしよう」

私「そうだねえ」

次男「あやまったら許してくれるかなぁ」

私「どうだろうね」

次男「ぼく、謝ってみる、それでゆるしてくれなかったらまた相談にのってくれる?」

 

平静を保ちつつ、内心「なにこのテキストどおりの反応!すげえ!」とうきゃ~っとなっておりました。

次男が話しかけてから自分で結論を出して長男に謝りに行くまでの間、私は本当にここに書いたような内容の無い相槌しか返していません。彼が一生懸命話すのを、ただ聞いて、相槌を打っていただけです。

そしてこのあと次男が謝ったとき長男は笑いながら「もうすんなよ」と返しまた遊び始めました。もし私が本のやり方に沿わずにいつもどおり次男と長男を叱っていたら、たぶん2人はお互いに文句を言い合っていたと思います。

 

実践2 対象:3歳三男

長男がバインダーに入れて大事に取っていたウルトラマンのカードが最近のお気に入りの三男、昨夜もめくって眺めていたのですが、それをバインダーから出してテーブルの上にばら撒いていました。

それを見つけた長男がちゃんとしまうように言うも「いや!入れちゃだめ!」と三男。私も「ばらばらにしてたら無くなったりボロボロになったりするからしまって」と声をかけましたが、じたばたしながら「入れない!入れちゃだめ!」と癇癪を起こして怒り始めました。

見かねた長男が三男を避けながらカードをバインダーにしまい始め、癇癪はさらにヒートアップ。

ここでいつもなら「入れないとダメ!」「しまわないならもう触らせないよ!」と叱るか、あまりにもうるさいときは一旦三男の言うとおりにして機嫌を取るかしたりするのですが、それをぐっと飲み込んで暴れる三男を抱えました。

私「(三男)はカードを入れたくないのね?」

三男「うん、入れちゃだめなの」

泣き過ぎてしゃくりあげながら「いれないの」「いれたくないの」と続ける三男の背中をなでながら「そっか」「そうなんだね」としばらく繰り返しました。

2分ほどそれを繰り返したところで長男がカードを入れ終わり、バインダーをテーブルに置いていきました。

それを見て何か言うかな、また怒るかな?と思っていたら「のどがかわいた」と三男。

「お茶がのみたい、抱っこで、いっしょに」とぐずりながら言うので、それにお付き合いしました。

その後もバインダーが目に入っても何も言わず、寝る時間になったら自分でバインダーを抱えて絵本の棚に並べていました。

 

1晩のうちにあまりにスムーズに続けて2つのやりとりが行われ、正直驚きました。

まさしくテキストに書かれている通りの反応をわが子が示したからです。これはあくまでもたまたまだとは思います。次同じことが起こったとき同じようにスムーズに行くとは限らないだろうなと。

 

昨日私がやりとりした話の聴き方やはなしかけ方は第1章に書かれている内容です。

 

この2つのやり取りを通して感じたのは、私は今まで彼らに話しかけすぎていたということ、彼らの言葉そのものを直球で受け取りすぎていたこと、そして、その言葉にして出てきている問題を「私が解決しなくてはならない」と思っていたこと。

 

次男の訴える兄の酷い行為も、三男の訴えるカードをしまうことへのこだわりも、表面だけ受け止めていたらこの流れにはならなかったと思います。でも彼らが求めていたのはその表面に見えていたものではなくて、お兄ちゃんと仲直りしたいという気持ちだったり、お母さんに甘えたいという気持ちだったり。

 

どちらの事例でも、私は何の解決策も講じていません。ただ、話を聞いただけですが、それぞれのケースで子供たちは自分で自分の納まりどころを見つけました。心の奥にあったけど自分でもよくわからず言葉に出来なかった感情をひっぱりだすお手伝いをしたのかもしれません。ものすごく面白い。

 

これ、夫婦間で愚痴を言う妻への対応とか、幼稚園のお迎えのときに私を見て「今日~くんがね!」と言いにくる女の子たちへの対応とかにも使えそうだな…とひそかに考えております。

 

1章でこんなに面白い、残る7章までにどんなことが書かれていて、どんな実践が行えるか、わくわくしておりますよ。

また面白い経過が見えたらご報告します、うふふ。

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