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スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

「連帯責任」から何が学べるか考えてみました

こどものこと


息子たちは地域のサッカー少年団に入っています。

先日から長男のほうがポツポツと不満を漏らすことが増えてきました。高学年になって練習が厳しくなり、試合の数も増え、責任も重くなってきてる様子、それを話しているときに彼が漏らした不満のなかに「連帯責任」という言葉が出てきました。

 

「連帯責任だ」という指導

どうやら、練習や試合の中で誰かが何か良くない行ないや失敗を繰り返してしまったときに「連帯責任」として全員がペナルティを課される指導が行われているようです。「連帯責任」という言葉にはあまり良い思い出がないなぁとちょっとモヤモヤする私。長男も「〜〜くんのせいでみんなが走らないといけなかったりする」「失敗するとお前のせいだって言われるかもと思うとしんどい」と表情を曇らせていました。

 

湧いてくる嫌な気持ち

耳にしただけで自分の中でじわっと拒否反応が出てしまう「連帯責任」という言葉。自分の過去を思い返しても自分のせいで周りに迷惑をかけてしまったり誰かのせいで居残りさせられたりした嫌な思い出がちらほらと湧いてくる。そんな指導を持ち出してきた指導者に若干の不満を一瞬抱いたのだけれど、それを私がここで口に出したらいかんなとも同時に思いました。

教員や指導者は実情はどうあれ形としては親が子どもたちを託している相手、それに対するマイナスな発言を親がしたらどんな影響を与えるかは色んな所で目にしてきて絶対にしちゃダメだと思っていること。任意参加の少年団、信頼して子どもをお願いしている指導者のやり方をここで否定することはしたくないなと思いました。

 

「連帯責任」に直面したこどもたちの反応

長男に問うてみました。

私「連帯責任、と言われて誰かのミスで全員が何かやらされたとき周りの子はどんな反応をしてる?」

長男「嫌な顔をしてその子を見たり、直接文句言ったりする子もいる。影で言ってる子もいる」

私「君は?」

長男「嫌だなぁと思う」

彼の性格上直接は言ってないにしろ、恐らくは表情には出てるんだろうなとその辺のやり取りからは察する事ができました。

 

自分の記憶を辿っても「連帯責任だ」とだけ言われて何かを負わされた子どもたちの反応は概ねこんな感じだったような気がします。要因になった子に対する不満を抱き、それを表情に出す子もいれば直接文句を言う子もいる、お前のせいだと言われる。

 

じゃあそもそもなんのため?

こんなマイナスな反応を生み出し続けているのになんで「連帯責任」なんてものが脈々と続いて来てるんだろう?持ち出す指導者がそもそもどんな意図でつかってるんだろう?って考えたのだけど、恐らくは「自分がしたミスで周りに迷惑をかけてしまうからやらないようにしよう」という自分への締め付けを求めているのではないかなと思うのです。ミスしないように気をつけよう、頑張ろう、というプラスの結果に繋がるはずだという指導方針があるのかなぁと。

 

でも私、これに関してはかなり疑問が残ります。

「がんばれば出来る」タイプの子はこれで意識してミスを減らすことはできると思うんですね。でも特性について常々考えていることもあり、本人の努力だけでどうにもならないということは特に子どもたちの年代では多々有る。そんな中で叱責や周囲からの圧力、周囲への引け目を持ち出してそれを意識を持つことに繋げても本人はどんどんしんどくなるだけ。周りも不満を募らせるだけ。これが高じるとそのストレスフルな場には居られなくなり、自尊心はどんどん低下し、結果「辞めたい」という言葉が口から出ることになる。

 

とりあえず前向きに考えてみる

マイナスなイメージが先行しがちな「連帯責任」。でも、息子にはちょっと前向きにそれをとらえて欲しいなと思ったのでこんな話をしてみました。

 

みんながペナルティを課されて嫌な気持ちになるよね?じゃあそのときに、原因になった人を責めたらその人がやらなくなって解決する?試合中にミスを責められたら「よしミスしないように頑張ろう!」って思うより「ミスしたらいけない」って思って消極的なプレーになりやすいよね。責められたくないから辞めようかなって思ったりしちゃうよね。

じゃあ、誰かがミスをしたらみんなが困る、この状況をなんとかするために何が必要かを考えてみたらどうだろう。

 

そこまで話したところで息子は「みんなでカバーする」と呟きました。

 

連帯責任の影にある、相互扶助

手持ちの辞書には、連帯責任という項目のところに「連帯して負担する責任」と書かれていました(そのまんまやん、と思ったけど)。責任を連帯する、ということはその問題となる事柄の改善に対しても構成員が協力して取り組む必要が有る、ということでもあるのかなぁと、それを長男が意識してくれてるのはなんかいいなぁとちょっと感心しました。

みんなでペナルティを負わないために、その構成員が他人事と思わずにそれぞれ相互にカバーし合う、そうすることでチーム全体の利益が得られる、それが子どもたちが本来経験して学べるはずのことなんじゃないのかなぁと。その、相互扶助の部分が得られないまま、得ても気づかせてもらえていないまま、連帯責任ということがらのマイナスの部分だけを享受し続けているんじゃないかな、と感じました。

 

「みんなでカバー」するために

息子が気づいてくれた「みんなでカバーしていく」という考え。それは子どもたちの力だけでは多分難しくて、働きかけ方を失敗してまたトラブルの種になることは容易に想像がつきます。

だからこそ、そこが大人の助け舟が必要な所なんだろうなと思う。不満を抱いている息子たちが周りの子たちと上手くカバーし合えるように、指導者との連携も含めてフォローしていけたらいいなぁと考えています。

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