スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

今年あれこれ考えたこと、10選 2015


気づいたらもう28日、あと少しで今年も終わり。

今年も1年間、このブログを通して私があーだのこーだの考えたことにお付き合いいただきありがとうございました。

 

締め括りとして今年も、1年間考えたことをまとめてみたいと思います。

 

1.9月1日の図書館のこと

ざっと見返した感じで今年一番沢山のブックマークを頂いたエントリがこれだろうと思います。

最も子どもの自殺が増える9月1日に、「行き場がないなら図書館においで」と誘ったツイート、それに対する色々な意見を見ていて思ったこと考えたことを書きました。

 

図書館に子どもが居たら、という想定に寄せられていたたくさんの意見のなかの、なんとか関わろうとする姿勢を持つ方に感じた違和感を記事にしたのがこちらの続編。

 

二つ合わせて800くらいのブックマークを頂き、関心の高さを感じました。

 

今も、図書館の近くを通るたびにこの記事やそれにまつわる色々なことを思い出し、ここが行き場の無い子たちの隠れ家であり続けられるようにと思いながら過ごしています。

 

2.認知特性テストを通して自分を見つめる

こちらも継続してアクセスの多いエントリになりました。

光文社さんの新書。中には認知特性テストのページが設けられていて、自己診断になりますがざっくりと自分の認知特性を知ることが出来ます。

発達障害なのかな〜という程度のぼんやりした自覚だった私のテストの結果の明らかな凸凹に思わず吹き出し、夫の綺麗な六角形の結果に思わず嫉妬した、そんなあの日を思い出しております。

 

子供用のテストも含まれているのでそのうち子供たちにやってみよう、と思っていたのを書きながら思い出しました。もう1年近く経つのに…。相変わらず残念な記憶力ですがお正月休みの間に思い出せたらやってみようと思います。

 

定型発達だからこう、非定型発達だからこう、という線引きではなく、普段困難が無く暮らしている大多数の人たちもそれぞれの認知の仕方が違うのかもしれない、それに気づかせてくれた、私のものの見方がガラッと変わるきっかけになった一冊です。

 

 

3.長男のこと

こちらもブックマークが多かった記事。

学校で不安定だった息子との関わりを通して自分がそれまで考えていたことと現実に彼が必要としていたことのズレに気づいていったお話です。

 

長男のことはその後

このエントリで少し詳しく書きました。

学校の先生との色々なトラブルを経て、彼は今はなんとか穏やかな学校生活を送ることが出来ています。

 

4.娘のこと

長男のつぎは娘のこと。

女同士のつきあいがそもそも苦手な私が、悩みながらもお友達との関係をなんとか築こうとがんばっている娘とあれこれ話したときのお話です。

 

このエントリのあとも娘はいろんなお友達とくっついたり離れたりしながらまぁ楽しげに毎日を送っているようです。

様子を見ていて最近気づいたのは、娘には学校のクラスという場以外に複数の習い事でそれそれに学校外や違う学年のお友達関係が出来ているみたい。その学校以外の場にも仲良しが存在していることでクラスの中の人間関係にさほどこだわらずに過ごせているようで、私よりその辺が上手そうな娘に感服です。

 

5.オバケの話

仕事をしながらよく聴いているNHKラジオ「すっぴん」の中の育児相談、そのなかの大日向先生の回をまとめたものです。

親がよく言いがちな「オバケがくるよ」っていう脅し文句。それそのものはあんまりよくなさそうだなぁと思ってはいたものの「なんでダメなのか」がこの回でスッキリしたので感動のあまり思わず書いたのがこのエントリ。

 

大日向先生の柔らかいけど力強いお話はいつも参考になります。

 

6.我が家で死んでいったカブトムシたちのこと

子供たちが毎年たくさん寄せ集めては死なせてしまったりする虫たちのことは私の中でずっとモヤモヤの残る懸案事項でした。

 

このエントリはそんなモヤモヤを抱えていた私に博物館を通して知り合った虫に詳しい先生が教えてくれた新しい視点のこと。

 

一つの命として大事にするかどうかという視点しか無かった私にとって、虫の先生が与えてくれた種としての見方、子供たちに口うるさく言ってしまいがちな自分を制するための一つの抜け道を見つけたようなそんな発見を書いたエントリです。

 

7.「母乳?」って聞いちゃう気持ちの話

アクセスもブックマークもあまり多くなかったけど、自分の中で思い出すことが多いエントリがいくつかあります。これもその中の一つ。

 

ネット上でも「傷ついた」という声がいつも上がってくる、おばちゃんたちの「母乳?」っていう問いかけ。私もあれは無神経だな〜と思っていたのだけど、でもよく考えたら自分も同じようなことをしてた、紙一重だよなぁっていう、そんな反省のエントリです。

 

8.「見る」ことの力

これもあまりブクマはつかなかったけど思い入れのあるエントリ。

今でも子供たちの宿題を見るときや子供たちに接するときに意識していますがなかなかに難しい。

来年も継続して自分に言い聞かせていきたいことでもあります。

 

9.お腹のなかの本当の気持ち

表出する言葉や態度と、本当の気持ちとの乖離。

これは今年一年私が考え続けて来た色んなことに通じるテーマでもありました。その発端となるようなエントリがこれ。

 

子供たちの発する「眠い」「暑い」「疲れた」「痛い」「お腹すいた」…出て来た言葉に振り回されてばかりだったけど、それ本当にその言葉通りのことが要求したいのかな、そこを一歩引いて考える習慣を付けること、子供たちに対してもそれを意識しながら言葉にする訓練をしていくこと、日常の中でそのあれこれを意識し始めたのがこの頃だったような気がします。

 

この、表に出てくる言葉や態度と自分の本当の気持ちがぴったり一致しているわけではないという現象は子供たちに限らず自分や自分の周りの大人にも見られるという、そんな足下を見落としていたのか…!とハッとさせられた気づきでした。

 

10.自分のフィルター

最後はこれ

このエントリに限らず、Twitterでもよく呟き続けて来たこと、今年の私の考える根っこになったのがこの、物事を見る自分の目線のことでした。

 

ある物事や出来事について情報を得るとき、自分も無意識のうちに勝手に自分でフィルターをかけてしまっているのではないかということ。そしてそれはおそらく自分以外の人も程度の差はあれ同じように、それぞれの人の持つ色々な価値観やトラウマや知識や経験というフィルター越しにものを見て判断しているんだろうなということ。

 

認知特性について知ることでも感じたことだけど、やはり同じものを見ても私と他の人が同じように感じているわけではないのだということ、その一歩引いた目線から色々な問題を改めて考えてみたいと思っています。

 

ブログやTwitterで言葉を発していてときどき、自分が全く意図していなかった意味合いで言葉をとらえられてしまうことに遭遇します。自分なりにどんなに言葉を尽くしても違う意味にとらえられてしまう、自分の筆力の拙さももちろん一因なんだろうなと思いますが、この背景にももしかしたらフィルターが関わっているのかもしれません。

私には想定の出来ていないフィルターを通してみられてしまうこと、その結果が意図と大きく違う反応になってしまうのかもしれません。そしてそれは、私もいつ無意識にやってしまうかわからないのだなぁと少し怖くなったりもしました。

 

おわりに

今年書いたエントリはこれも含めて全部で66本。

去年の88本に比べたらかなり減ってしまってるのだなぁ、思えば寄稿や依頼を受けての執筆もさせていただいたのでその分こちらが削れてしまったのかも。

ここに挙げたエントリ以外にも、PTAのことや女性同士の察する文化のこと、発達障害の新しい知識やものの考え方などブログでもTwitterでも色んな発見や気づき、そして私の脳みそをワクワクさせてくれるたくさんの人たちに出会えた一年でした。

 

たくさんの出会いに時にワクワクし、時に困惑し、時に悩み、時に思考が空回りし、相変わらず忙しい脳みそのでんぐり返しをし続けた2015年。「脳が多動」という名言に出会った年でもありました。

 

来年はどんな新しい気づきに出会えるのか、どんな新しい発見があるのか、どんな人とどんな時間を過ごせるのか、ワクワクしながら2015年の「スズコ、考える。」を締めたいと思います。

 

さて、年賀状を作らねば。

良いお年を。

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