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スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

紙オムツ自販機の実現とコンビニ紙おむつ問題、そこにあるのは性差か、それとも。


こんな記事がTLに流れてきました。

 

男性が言えば通るのか…という声

いろんなコメントが寄せられる中で、女性が言っても通らないことが男性だと通るのか…という声も少なからず見られました。

 

少し前に流れた同じYahooニュース

ツイッターで起こったこの声についての記事では「買う人がいないから」「ストックを切らすのが悪い」という辛辣なコメントも多く見られました。

 

男性が提言すれば実現するのに…という声はこの、2つの声への対応の差から生まれたものなのかな、と思います。

 

2つの声の違い

この2つの提言、男性発信と女性発信、という違いに括られて語られているようなのですが、実際はちょっと違ううような気がしています。

 

紙おむつ自販機の記事では

「こんなモノがあったらいいな」という子育て中の父親の声を受け、地元のNPO法人「こまちぷらす」(森祐美子代表)や企業が連携、約1年かけて開発した。

(中略)

こまちぷらすは、ヤマト運輸神奈川主管支店と協働で「ウエルカムベビープロジェクト」を展開中。地域で子どもの誕生を祝う文化を醸成しようと、戸塚区の新生児の家庭に「背守り」と呼ばれる刺しゅうなどを贈っている。

自販機設置のきっかけは同プロジェクトのワークショップ。育児に必要なモノをテーマに意見交換する中で、参加者の一人、同市在住の団体職員池田浩久さん(40)が提案した。

(中略)

森代表は、父親の声を受けて誕生したことや、実現に向け地域の人たちが協力したことは、これからの子育てを象徴していると評価。

と書かれています。

 

実績のあるNPO団体が企業と提携したプロジェクトのワークショップの場ででた意見を元に実現に向けて複数の人や団体が動いた結果、実現したもののようです。

 

かたやコンビニにオムツを、という声はツイッターで起こったもの。

共感の輪は広がっていったのだけれど、実際にはニーズの吸い上げが難しく、商品としては存在しているものの置いている店舗は限られてしまうという企業側の声が記事の中でも紹介されていました。

 

この2つの声からの流れの違いは発信が男性なのか女性なのか、ではなく、声が起こった場の状況と主体的に関わっているメンバーの立場、戦略的に実現につながるノウハウの有無など、性差とは違う要素も大きく関わっていたためと考える方が自然です。

 

PTA絡みでで出たとある声

話は少し変わりますが、先日参加したとある会合の中で長年PTAと関わる男性から「なぜお母さんたちは会議の場で意見を出してくれないんだろう」と相談を持ちかけられました。

私も実感のあることなのですが、会議、役員決め、何かを決める場、というPTAの中では割とよくある場面の中で、会議の最中に意見を言う女性はそう多くありません。

思ったことをとりあえず言う種類の私のような女性は大変に浮くのですが、その男性が言うにはそうやって色々と意見が飛び交うような会議を行いたいのだけれどなかなか難しい、意見はあっても後から伝え聞いたりして結局改善に繋がらないことも多くてもったいなく思っている、とおっしゃっていました。

 

提言を実現させるためのノウハウ、手段と、性差

こんな話をしていると「女は話し合いができない」「男はうまくやれる」という流れになりがち。

でも実際はそうじゃないと思うんですね。

そんな記事をかなり前に書いてたのを思い出しました。 

女という性がそもそも話し合いができない、何かを実現させるのが下手、というわけではないんですね。

長い間育児や介護を女性の仕事だとしてきた(その結果男性が関わる機会は乏しかった)結果、女性の方がうまくやれるように見えている、錯覚しているに過ぎない。

 

それと同じように、恐らくは女性の多くが「会議の場で自分の意見を主張したり、実現するために尽力する」という機会が乏しかった、その影響は大きいのではないかと思います。

 

抑圧されてきた過去と、今と、これから

女性が抑圧されてきた過去をなかったことにすることは当然できませんし、私の住む九州の片田舎では今も露骨な女性差別を目の当たりにすることもあります。

ネット上でも驚くような性差別が存在するのもまた事実です。

 

でもそれにとらわれるあまりにうまくやれるはずのことがうまく回らないのもまた勿体無いなぁとも思うのです。

 

紙おむつ自販機が実現した背景には、たくさんの方が企業も含め周りとうまくやりながらこぎつけていった経緯があると思います。

その背景には男尊女卑だった歴史が無関係だと言うことはできない、関係はゼロではないでしょう。

 

もともと男社会だった企業のやり方もあるかもしれないし、男性の声の方が通りやすい風潮はまだまだあるかもしれない。

 

そこと上手に向き合い、時に利用しながら、自分たちの声を実現につなげていくやり方はきっともっともっとあるんじゃないかな、と思うのです。

抑圧されてきた過去と少しずつ変わっていく今から、戦略を立てて生き抜いていく。

みんなでそうやって前向きに協力していけば、コンビニの陳列に影響を与えることだってできるのかも、と思ったりしています。

 

おまけ

余談ですが、会議の場でなぜ女性の発言が出ないのか、ということについては発言機会の有無やその歴史だけで考えられることではないと考えているんです。

というのも夫経由で聞いた話ではPTAの中でもお父さんだけの会議の場で似たような沈黙の時間が起こることはままあると。

 

組織のあり方や責任の所在、仕組みの問題も大きいのでは、と考えていますがここでは話がずれていくのでそれはまた別の機会に。

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