*我が家はダウンロード版(パッケージ版は物が増えて管理できないから)です。
制作段階からこの日を心待ちにしていた私、早速手に入れまして。(今回はオットが買ってくれた。)
早速。
今夜は家族対抗桃鉄大会です
— イシゲスズコ (@suminotiger) 2020年11月19日
最大4人までプレイできる仕様になっているので、子供たち3人(高1〜小4・娘は推しの配信かなんかで忙しくてパス)と私で、おやつをかけて桃鉄大会を開催いたしました。
私自身も初見だったので(過去作はプレイしてますが)子供たちとやるのにどんな風か読めなかったのでまずは3年で。
結果、予想外の盛り上がりを見せ「もう1戦!」ということで3年を2回プレイ、トータル3時間くらいかかったかなぁ…という感じ。その内容からの感想をまとめておこうと思います。
1 社会の学習に活かせるか
おそらく、お子さんに桃鉄を、と考える私たち世代の大半、これを意識してますよね、という部分。
「桃鉄で県名や名産を覚えた」という方も少なからずいる我々世代にとって、桃鉄が出ると聞いてまず思い浮かべたのはここだと思います。
結論から言うと、小学生向けには十分な仕上がり、だとは思います。
電車は東京からスタートし、ランダムに目的地が決まります。
目的地となる駅名は実際の地名と同じだと思われます。
駅名や線路の位置はJRなどの路線とイコールではなさそうですが、この辺は我が家に鉄成分のある子がいないので私には知識が足らないところではあります。
マップ上の線路の周りにはその土地の名産品と思われる野菜や果物、スカイツリーなど実際に存在するものと思われる建造物、うどんなどの名産品のアイコンが並んでいます。
(このアイコンはゲームには直接関係がないのですが、この辺ではこれが有名なのか、と言うのがわかる程度のふわっとした知識には繋がるかな、という感じです)
各駅で購入できる物件は実在の店舗や工場をモデルにしているもののようです。
この辺は学習にはあまり関係がないかなぁとは思いますが、あの企業だよね!とはっきりわかるような名前があって面白かったり、どこのことだろうと家族の中で話題になったり、という面白さはある感じです。
ゲーム内でランダムに出る三択クイズ(四択もあったかも)では「〜川は何県にある?」と問われて間違えると貧乏神にお金を持って行かれてしまったりすることもあるので、子供達かなり真剣に考えてました。
あと、3時間程度のプレイではあまり出てきませんでしたが、HPを見ていると各地の偉人やナマハゲなどの地域のお祭りも出てくるようなのでその辺りの知識を身につけるのにも役には立ちそうです。
一番大きいのは、地名と場所がリンクすることですね。
自分がいるところから、目的地が「宇都宮」と言われたときにどっちに進む?と考えたり、誰が一番近い?と話したり、頭の中に日本地図を描いて会話をしていくので都道府県の位置を叩き込むには良いツールになるかなという感じです。
もちろんマップは随時表示できるし、目的地への最短ルートは矢印で示される仕様になっているので、日本地図がわからなくてもプレイに影響はありません。
ゲームを楽しみながら無理せず頭に入れていきやすいかな〜という感じかな。
学習用に特化したものではないので、47都道府県の県名や県庁所在地、小学校向けの社会の内容に準拠しているかどうか、などの専門性を求めるのは無理があるという前提がある上で、それでも日本の地理が苦手な子には学習には十分活きるだろうな、と感じました。
2 癇癪を起こしやすい子にはどうか
家族でやろう、というときに私がひとつ懸念したのが、癇癪を起こしやすい次男と、勝ちにこだわりがちな三男がどう反応するかな、というところでした。
サイコロを振って出た目の数だけ進むスゴロク形式のゲームで、貧乏神が誰か1人に取り憑いたりするのもランダムなので運要素がかなり強くなっています。
そのため、誰か一人がものすごく儲かったり、逆に誰か一人がものすごく借金を積み上げてしまったりする場面も出ます。
どうかな〜持ち崩すかな〜と思いながらプレイしていましたが、予想を裏切る感じで我が家では次男がパニクることも三男が勝ちにこだわることもなく楽しくプレーして終わることができました。
要因のひとつは、大逆転や大どんでん返しの要素があること。
不運が続いて絶対に最下位だ…と落ち込むような状況にあっても、たまたま止まったマスで起きたイベントで借金を帳消しにしてくれたり、突然6億くらいもらえたり、逆に一人勝ちと思われていたプレーヤーが突然持っていた大金が一気にゼロになったり、たくさん持っていた物件がなくなってしまったりと、ここからでも巻き返せるかもしれない、という可能性が最後までついてくるのでモチベーションがだだ下がりになるのを防げたようです。
カードで起こすイベントで指定したプレーヤーからお金を巻き上げたり、持っている物件を取られたりすることもあるので、お子さんによってはそういう仕組みをあらかじめ話しておく方がやりやすいかもしれないなぁとは思いました。
カードのイベントでは個人を指定せず「おまかせ」で他のプレーヤーからランダムに選んでもらう方法もあるので、個人間でもめそうだと思ったらあらかじめ「おまかせだけ選ぶ」というマイナールールを作っておくのもありかもです。
3 鉄成分のあるお子さんにはどうか
特定のカードを使うとスゴロクの駒(SLっぽい形)が各種新幹線やリニアモーターカーに変化したりしておりました。
我が家には鉄成分のある子がいないのでサラーっと流されておりましたが…
他の部分に関しては、チラチラと鉄道雑学みたいなのが出る場面があるくらいなので鉄成分を大きく期待するとちょっとガッカリするかもです。
4 おわりに
昨日2戦した三男さん、今朝も早起きして1人でやってました。
またみんなでやりたいんだって。
この反応が得られただけでも買った価値はあったかな〜という感じではあります。
お勉強と意気込まずに日本地図を覚えられたらラッキー、くらいの感じです。
やってみた感じとしては、あつ森とかこないだから人気のサクナヒメとかみたいな、Twitterでバーって盛り上がってみんなそれぞれにやって、みたいな感じとはちょっと違う感じ。
人生ゲームを家に置いとくような、家族集まったり友達が来たりしたときに一緒にやろ〜って盛り上がってワーワー言いながらやる息長い付き合いのゲームになりそうな、そんな感じがしています。