スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

読了「PTAをけっこうラクにたのしくする本」


かなり前ですがtwitter上でPTAの活動に関するアンケートが行われてまして、そちらにいくつか返答をしていたら、ライター大塚玲子さんより書籍への掲載依頼が。

 

OKを出しましたら出来上がった本をご献本いただきましたので、拝読させていただきました。

 

書籍の名前は

「PTAをけっこうラクにたのしくする本」

タイトル、かなり私のツボです。

 

堅苦しい、めんどくさい組織、というイメージが付きまといがちのPTA活動を、けっこうラクにたのしく、うん、素敵なスタンス。

 

書籍の詳細はこちらからごらんいただけます。↓

PTAをけっこうラクにたのしくするためのホームページ - kekko-pta ページ!

 

私は口座の使い方についてのアイデアを採用していただいています。

 

PTA活動で出てきがちな疑問点や困った点について分類され、色々な立場の方の経験談やアイデアが寄せられていて読みやすかったです。

いいな、と思ったのは現役の教員の方の忌憚ないご意見も併記されていること。

かなりマイナスなご意見も、前向きなご意見も、色んな意見が偏ることなく掲載されていて、好感が持てました。

 

最初のインタビュー記事の山本浩資さん(東京都大田区立嶺町小学校PTA会長)が答えられていたことがとても印象に残っています。

とにかく、現状に即したものにしていくこと、それを追求すること、その結果いらないものはカットして良いし、それを突きつめた結果PTA自体いらないってこともあるかもね、と。

 

これ、とても大事なことを仰っていると思いました。

 

かなり前ですが、こんなエントリを書きました。

PTA漫画「あくまで個人の感想で個人差があります」(たる野ニコラさん著)を読んでみた。 - スズコ、考える。

 

たる野さんの漫画を読んで思ったんですね「うちと全然違う」

役員の担う仕事量も、役員の決め方も何もかもが違う。こんなに負担が大きくてみんなが逃げ回って困ってしまうような組織ではないんです、うちの小学校。

このエントリでは昨年度うちの夫婦が担当していた役柄を載せていますが、ここまで兼任しても「まぁ大変だったなぁ」という程度です。寝る時間を削ることもなかったし、子どもとの時間がなくなるということもなかった。

 

PTAという組織についてネットで色んな方と情報を交換すればするほど、地域によって学校によって、その組織そのものが全然違うんだなと言うことを感じます。

似てる部分もあるけど、規模はもちろん、担う保護者層も、行っている行事量も全然違う。

 

こんなに違うものを、同じ尺度で比べたり論じたりするのは無理だ、と思いました。

 

でも、よそを知ることにメリットはあるんですよね、それをはっきり目に見える形にしてくれたのが、大塚さんのこの本なんだな、と読みながら思いました。

 

こんなやり方もあるよ、こんな工夫もあるよ、うちはこうしてるよ、というたくさんのアイデアが詰まってる。

PTA活動でネックになりがちなのは、前例をかえることの難しさ。みんなが無理をしてる部分をどう削っていくか、変えていくか。

今が大変でも任期は1年だとしたら、それを我慢して乗り越えてからそのまま次に引き渡したほうが個人的にはラクなんですね、非難も受けずに済むし。でもそこをあえて改革しないと大変さは変わらないまま引き継がれてしまう。

この辺のことは以前noteに書いたことがありました。

役員仕事を楽にしたい。|イシゲスズコ|note

※noteに関してはこっちとの連携をどうとるかが自分の中でまだうまく定まらなくて、あんまり使えてません、フォローしてくださってる方すいません…。

 

でも変えていい、変えてうまくいっている学校がこんなにある、こんな工夫もできるんだ、ということを、具体的な個々の事例を通して「できるんだ」ということ、そして「うちの学校の「いま」にあわせてかえて良いんだ」ということを指し示してくれているのが、この本だなと思いました。

 

長く続いているものを根底から変える、というととても大仰なことをしでかすような気がします。恐れ多い感じがするし、そんなことしでかして後から何か言われたくないと思っちゃうかもしれない。

でも、「いま自分たちの子どもが通うこの学校を、いまいるこどもたちのためによりよくする」という視点で活動を見直していけば、活動そのものはきっともっとよくなるし、もっとラクになる、もっと、楽しくなる。

 

あ、これ、夫婦関係にも似てるね。

世の中にいるいろんなモデルや理想や形骸化した概念があっても、結局、私と夫と子どもたちそれぞれの性格や環境に即した、いまの我が家を足元から見つめなおさないとほんとの意味でのいい家庭なんか作れないんだろうなと思ってた。

 

PTAも同じ。

どんな理想的な活動が紹介されていても、理想的なモデルがあっても、今の、目の前にある小学校と先生たち、子どもたちとその保護者達と地域の人たちと、それぞれにとっての最善を、学校単位で個々に考えることが大事なんだろうなと思う。

そして、その視点から考えたら、きっと、親もこどもたちも楽しくてラクなPTA活動ができるんじゃないかな、と思ったりしたのでした。

 

こんな面白い本のお手伝いを、ちょっとだけだけど出来て光栄です。

最後になりましたが、大塚さん、素敵な出会いをありがとうございました♪

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