「なんでできないの?」
「何ででけへんの!」当時は、よう、言いましたわ。苛々を息子にぶつけていただけや。
— ゆし (@Millefeuille2) 2016, 2月 15
子供が何かを出来ない理由探しを一緒に出来る余裕が持てるといいな…(だから働きたくねえ…)と思ってる専業主婦でござる
— 胡紫-こむらさき- (@violetsnake206) 2016, 2月 15
「(こんなに注意してるのに)(こんなに何度も失敗してるのに)なんでできないの!」
我が家で私がたびたび口にしてきた言葉です。主に夫に対して子育ての愚痴として発してはいましたが、叱責とともに子供に言ってしまったことも1度や2度ではありません。言ってしまった後でいつも、ゆしさんのように反省するんです、私の指導の仕方が悪かっただけなのに、息子らには息子らの理由があるのに、私の腹が立った気持ちをぶつけてしまっていただけなのに。
そして昨日も、うちに1台しかないタブレットの順番争いでケンカする息子たちに対してイライラがつのってガツンと怒ってしまっていたところでした。
※我が家では1台のタブレットを4人で共有しているので1日の1人の持ち時間が決まっていて、その枠内で私に予約を入れて使用するシステムになっています。
わからないならやってみようと。
2つのツイートが流れて来たのは今日のお昼休み明け、その直前の小一時間、私が自分の休憩時間をつぶしてやったこと、それは子供らが最近熱狂的にはまっている「マインクラフト」でした。
これまで息子たちがやっていたゲームは主に夫が自分もやっていたもの。なので内容については夫に任せ、子供たちのゲームの時間調整なども夫から助言をもらっていました。
でもマインクラフトは夫はやらない。ヒントがない状態で、なぜ我先にとやりたくなるのか、なぜ約束の時間が来てもなかなかきりをつけられないのか、その答えがどこにあるのかを知りたかったんですね。ならばやってみよう、とお昼休みにタブレットに入れてあるマイクラPEを立ち上げ、自分の新しいワールドを作成してみました。

ゼロからはじめるマインクラフト Pocket Edition版 完全攻略
- 作者: Project KK
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2015/11/16
- メディア: 単行本
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右往左往
まず訳がわかりません。
なにをしていいやら。とりあえず簡単だと息子らが言っていたクリエイティブモードでスタートしたのですが何をしていいやらわかりません。
ひとまず家を造ろう、と目の前に広がるわりと平地に近い部分をならしていきました。なんかこれだけでかなり楽しい。
草を刈ったり段差を削ったりしているうちに辺りが暗くなったので「ベッドだ」とお荷物の中からベッドらしいものを探して草っぱらに置いて寝てみます。明るくなるとともにベッドが揺れ、目の前でブタが跳ねてました。
家らしくしたいのでレンガを積んでみました。
窓をつけたかったのでガラスをはめ込みたかったのですがなぜかガラスはレンガの壁のはるか向こうの草っぱらに突き刺さります。慌てて壊すとガラスを割るらしい音がちゃんとします。
壁を立てたところで問題が起こりました。屋根をどうやってつけたらよいかわかりません。困っていたら雨が降ってきました。これはギブアップなのか、夜に息子らに助けを求めねばならないのか…色々と試行錯誤して数分、なんとか屋根らしい部分をつけることができました。
気づいたら四角いレンガの中から出られなくなっていたので壁を壊してドアをつけてみました。
が、どうやってドアを開けるのかわかりません。何度かタップしたらドアは壊れてしまいました。
ここまででハタと時計を見たら、やり始めてからあっという間に1時間近く経過していました。恐るべしマインクラフト。
37歳児の感想
アホみたいですが、37歳、夢中になって1時間タブレットで遊んでました。面白かったです、ええ面白かった。そして、昼休み明けの仕事というタスクが私を待っていなければ恐らくはそのままタブレットを握っていたと思います。1時間はほんとうにあっという間で、もっと続きをやりたかった。仕事用のPCに向かっている今も、子供たちが寝静まってからあの作りかけの家を次はどうしようかとか、ドアの開け方を息子に聴くべきかググるべきかと考えたりしているのです。
どうしたらいいんだろう
私がこれだけ夢中に1時間を費やしたマインクラフト。さて息子たちがこのゲームをやる上でどうやって時間の調整をしたらいいんだろうと悶々と考えています。明確な答えはまだ出ていません。というかきっと私一人では出せないんだろうと思います。
私は今、息子たちと同じように「これおもしれえ」というスタート地点に立ったんだろうな、と思うんですね。
これまでは中身がわからないから「なんで区切りを自分でつけられないんだ!」とただ憤慨していたんだけど、でも「あぁその区切りつけづらい気持ちわかるわ」まで行き着いた。
特に細かいクエストが用意されているわけでもない、クリエイティブモードだと材料も豊富に手元にあるから何でも作ることができる。でも何か作り上げるにはとても時間がかかるし調整の手間もかかるから短時間では成し遂げられないものも多い、子供たちが言葉にしてるそれが、やってみてなるほどとやっと実感が湧きました。
私は大人なので、区切りをつけないと仕事に支障が出ること、仕事に支障が出たら収入に影響が出ること、それは困ることを知ってます。夜中やるとしたら睡眠時間を削ったら次の日辛いだろうなってことも、まぁ明日の業務内容ならなんとかこなせるかなとかってことも見通しを立ててやれます。
でも子供らはそうじゃない。
今の、目の前だけを見てるから目の前の楽しいこれから離れがたい。
この先は、こどもたちと。
やっぱり答えは、そう簡単には出ないんだろうと思います。
私が時間!と意識したのは昼休みがあける時間を何となく意識してたから。タブレット版マインクラフトの画面上には時計らしいものは表示されません。ということは前に書いたエントリのように、スタート時点でタブレットのタイマーをセットしていたら視覚的にストップの意識ができるかもしれない、その導入について相談してみるのもよさそうです。
子供たちのように熟達してきていたらだいたいの目算もできるかもしれないので、スタートする時点で「今日は洞窟の探索」「今日はこの施設を作る」という明確な目標を立ててそれが一段落したら時間を見る、という訓練もありかもしれません。その明確な目標をホワイトボードに書いたりするのも面白そう。
ゲーム内で昼夜が入れ替わっていくので、何回夜が来たら、というカウントで意識するような形もアリかもしれません。
ゲームの時間が終わった後にやるべきことをスタート時点で意識できるような取組も有効かもしれません。次の予定、次の楽しみ、次のタスク、次に順番を待っている人の存在、先を見通す訓練も必要かなと。
どんな方法が時間の区切りをつけ見通しを立てるために有効なのか、これから子供たちと色々と話し合う必要がありそうです。
その話し合いの場に向けて、私は子供たちの「なんで時間が守れないのか」が少し理解できるところに立てた、そのための1時間だったのかな、と思っています。
参考の過去記事