久しぶりの更新です、長男と末っ子のダブル卒入学を控えた年度末にさしかかり、スケジュールが勝手にどんどん埋まってしまってかなり参っている今日この頃です。
さて、今日は以前にも書いた、キッチンタイマーのこと。
ちょうど1年前くらいですね。
タイムアウト(時間切れ!)を知らせるためのタイマー
これまで我が家で主に使われてきたのは、ゲームや動画を見るための共用のタブレットやWiiUの使用時間を制限する機能としてのタイマー。
一人の持ち時間は原則30分。
表示を確認しながらゲームを進め、タイマーが鳴ったら終了、というルールです。
使っているのはこのタイプ。
次を待っている人もタイマーの画面を見ればあとどのくらいかわかる。
自分の番が回ってくるまでの時間の情報が視覚的に得られ、そこまでの見通しが立てやすくなるのもメリットのひとつです。
我が家のゲーム時間ルール
我が家では基本的には「一日のゲーム時間やテレビ視聴時間にトータルの制限はしない」が原則となっています。
しかしそのためには大事な条件があります。
それが、「自分が毎日やるべきことをしっかりこなしていたら」というもの。
朝起きて顔を洗う、から始まり、忘れ物をしないよう荷物を揃えること、身だしなみを整えること、夕食の配膳手伝いや風呂掃除などの家事手伝い、宿題、寝る時間を守る、等々。
年齢に応じてそれぞれに「自分がすべきこと」を確認しながら、それさえできていれば結果的に何時間ゲームすることになっても特に何も注意はしていません。(といっても特に平日は結局大した時間にはなりませんが)
しかしこのルール、長男や娘にはスムーズに導入できているのですが次男にはなかなかに大きな問題が生じてしまうのです。
次男の「適当にやっちゃう」問題
我が家で一番ゲームにのめりこみやすいのがADHDの特性のある次男坊。
ゲームのやめどきもなかなかスッパリいけないことも多いながらも、次に使いたい他の兄弟にヤイヤイ言われたりしながらまぁなんとかキリをつける練習を少しずつしていっているところです。
問題は始める前にありました。
衝動性の強い次男は「ゲームがしたい」「あの録画した番組が見たい」という自分のやりたいことが見えているともう落ち着かない。
頭では「目の前の作業(宿題や学校の用意や歯みがき等)」が終わればできる、それをやってからじゃないと、とわかっていても、その先の楽しいことに脳が占領されてしまう。そして彼の脳は彼に指示します。
「適当にやっちゃえよ」
終わってないままランドセルに突っ込んだ宿題、揃ってない荷物、磨いたふりをして30秒くらいで戻ってくる歯みがきっぽい行動。
そして
次男「終わったからゲーム(テレビ)だ!」
私「ちょっと待て!」
どうしたらいいんだろう
楽しいことに脳が占領されてしまうなら、そっちを先にやればいいんだろうか。
でもやり始めたらそっちが楽しくなって、終わった後でやろう、は絶対忘れてしまう。(私もそうだから)
やらなくていいんだろうか。
次男にそれを聴くと
「宿題をやってないと先生に叱られたくない」
「忘れ物はしたくない」
「虫歯にはなりたくない」
「できるようになりたい」
うん、やっぱり「やるべきことをやるべき時にやる」ことは彼にとっても必要。
じゃあ、どうしよう。
お母さん、ひらめいた。
私「ねえ、(次男)くんよ」
「タイマーを、使ってみたらどうだろうか」
次男「?????」
母さんからの提案は、こうです。
歯みがきなら3分、宿題は60分(5年生の標準自宅学習時間らしい)、学校の荷物を揃えるのは5分、と「僕がやる時間」を決めて、その時間が終わるまでは作業に専念する。もし早く終わってしまっても、次の行動に移さず見直しや追加の自主学習などに充てる。
使うのはデジタルではなくアナログタイプのタイマーを提案してみました。
終わりの時間が近づいてくるのが視覚的に見やすいかなと。
こんな感じの。しばらく試してみてやっぱりデジタルの方が良さそうだったら変更するかもしれません。
おわりに
「やらねばならないことをやる」という、ある種の人たちにはとても簡単にできるそれが、私や次男のような衝動性の強い種類の人にはとても難しかったりします。
やらないといけないということがわかっていても、その先のやりたいことに支配されて見えなくなってしまって、気づいたら忘れてしまっている。
でも、次男が私に言ったように、やる気はあったんです。
やりとげないと誰かが困ったり、自分が困ったりすることもわかってるんです。
本当は忘れずにやり遂げたいんです。
自分ひとりの力ではそれができない。
だから、タイマーという自分の脳とは別に動くものを使って自分に外から制限をかけるという訓練を今回は思いつきました。
さてこれが吉と出るか凶と出るか、うまく続けられずにだんだん廃れてしまうか、私にもまだわかりません。
とりあえず、やってみるしかないのです。