スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

「夢をあきらめさせる」って話に思うこと


「夢をあきらめさせる」というツイートまとめの感想

昨日の夜くらいから「夢をあきらめさせる」という話題のツイートがどんどん流れてきてて、なんだろうと思って検索したらこれが見つかりました。

なるほど〜と思いながら読みまして、そのあといくつかツイートしましたが、私にはこのツイート主さんの恨みみたいなのをなんとなく感じてしまったのが正直な感想です。

 

このツイート群の本旨って多分最後の方に書かれてる、今ネット上なんかで行動を起こしてる絵師の卵さんたちは「行動を起こしてる」人たちだからエリートなんだよ、頑張れ、っていうメッセージなのかなって思うのだけど、そこが完全にボケてしまうほどに強く夢をあきらめさせるためのハックを推してる、すごい残念な流れだな〜と思ってしまいました。

 

なんでそこに力がこもったかって、多分「バカにされながら頑張って続けてきた自分」への自負や「バカにしてきた奴ら」への恨みつらみみたいなのが積み重なってんだろうな〜と。

 

でもそれって、その自分のトラウマみたいなのを今の子供たちにぶつけようとしてるだけにも見えて、なんだか悲しい。

 

ツイート主さんも書かれてるけど、万が一達成してしまうような、やり抜いてしまうような子って「ちょっと違う」子たち、それは私もわかります。でもそれって、バカにされるとかいじめられるとかハブられるとかと紙一重なのだよね。

 

 

 

トラウマをぶつけられた子たちのことは考えてる?

読んでいて悲しかったのは、夢を叩き潰されて辛い思いをする子たちのことは考えてるのかな?ってこと。

いや、考えてないからこうやって書けるんだろうなって思うのだけど。

 

twitterのTLにもいろんな感想があったけどその中にも、過去に大人に夢を潰されてきた記憶のある人たちもいる。

小・中学生の時点で、自分がやろうと思ったことを完膚なきまでに叩き潰されてしまう経験をしたらその子たちの心にどんなものが残るだろう。

それが将来に影響する可能性だって多分にある。それは、誰がフォローしてくれるんだろう。

 

その視点が全く欠落していて、とても虚しい、悲しい。

 

自分をバカにしてた奴らのことなんか思いやる必要はないのかな、うん、そう思う段階って、まだそのトラウマから抜けきれてない状態なんじゃないかなぁって思ったりする。

 

「無謀な夢」って持っちゃダメなのかな。

ここからはツイート主さんの話から離れて、夢についての私の話。

 

私も、小学生の時点でイラストレーターとか漫画家とか女優とかいろんな夢を持った子でした。もちろんそれを親からは鼻で笑われたし、母親からは真っ向から「食えないからダメだ」と言われたし、だからどこかで諦めて「普通に大学に行って普通に就職する」もんだと思って高校から大学へと進んだわけだけれど。

 

でも紆余曲折、なんだかんだあって、今の私、絵を描くということはそれなりに続けてる。

趣味で描いてもいるし、ご縁があって赤すぐさんの連載では自分の拙いイラストを記事に添えさせてもらえて。


twitterを初めて、ブログを書いて、40を前にしてそれが認めてもらえてライターとしてのお仕事をもらえるようになって、そこに自分の描いたイラストを添えて発信できるようになった、という形の成功。

これ、小学生の頃になんとなく思い描いていたイラストレーターさんの姿とは全然違う。思い描くことすらできなかった形、でも、私がやりたかった「絵を描いてお金をもらう」が結果的に叶った。すごいなぁ、私。

 

もちろん、ライター稼業でもイラストを描くことでも「食える」レベルになんて到底達してない。

 

それでもそれなりに楽しくやらせてもらえて、幸せなのです。

 

私が、最初のまとめ記事のようなやり方で小さい頃に夢を叩き潰されて絵から離れていたら、この未来はなかったと思う。なんだかんだと続けられる道を進めてよかったなぁって、改めて思いました。

 

これからの子供たちへ

うちの4人の子たちはそれぞれに性格が全然違っていて、得意なことも不得意なことも色々。

その中で次男はなんとなくクリエイティブな道に進みそうな気がしています。

絵を描いたり文章を綴ったりするのが好きな次男、決して上手とか天才的とかではないけれど、自分なりに色々と楽しんだり時に褒められたりしているのを応援しているところです。

 

でも、じゃあそのクリエイティブな道で彼が食えるのかは、正直わかりません。

「だから安定した道を」という気持ちも当然あります。

 

ただ、彼が大人になる10年くらい先にどんな未来が転がってるかなんて私にはわからない。

 

どの経験がどんな風に身を結んで稼ぎにつながっていくか、本当に見当がつかないのです。

 

小学生だった私に「ブログからライターになり絵をネットに掲載してもらう」未来が全く見えなかったように、子供たちが長じた時にどんな未来が待ってるかなんて全然わからない。

私だって、10年後にどんな形でお金を稼いでるかも正直わかんない。どこでどう人生が転んでいくかわかんない。

 

私の価値観では測れない未来に進んでいく子供たちの好きなこと続けたいことを、できるだけ潰さないであげたいなぁ、と思うのです。

 

私の小さな小さな夢が、30年経ってこんな形で叶うことだってあるんだから。

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