スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

女性のひきこもりの話から考えた、キャパ超えのサインの話。


久しぶりに「書きたい期」がきているのかもしれません、珍しく今日もブログを書いています。

 

先日、実家の母から「ちょっと買い物に連れてって欲しい」と頼まれて一緒に出かけた車中での話です。

 

「女性のひきこもりが増えているらしいわね」

他愛ない雑談のなか、ふと助手席の母が言いました。

テレビで見たの、と。

あさイチで特集があっていたらしいことがTLに流れていたから、それのことかなぁと思いながら話を聞きました。

 

母はもう80がそこまで見えており、免許も返上。

引きこもることを防ぐためにも母にはなるべく外出をするよう促しています。

 

母自身も、自分の母親が老後文字通りひきこもりがちになり、認知症を発症してから最期を看取るまで経過をずっと見てきた人なので、私が促す気持ちもわかるのでしょう。

 

母には、常日頃から「外出のために手がいるときは遠慮せず声をかけてね」と話しています。

 

人と会う約束を作ること、その日その時間のために準備をしたり身なりを整えたりすること、人と会っておしゃべりをすること、ものの贈り合いをしたりすること。

 

祖母が全部手放してしまって部屋に閉じこもってしまったのを知る母にとっては、なるべく頑張って整えたいことのようですし、私もそれをできるだけ手伝うよ、と話しています。

 

女性の「ひきこもりやすさ」

母が

「女性は家のことをやっていればそれなりに日が経っていくから、なんとかなっているような気がしてしまうのよね」

と口にしました。

テレビの中で出てきたのでしょうか、彼女がそう考えたのでしょうか、それはわかりませんが、まさにそうだなぁと思いました。

 

私も、家事と育児(と仕事)に追われて毎日を過ごしていたらつい人と約束をしてまで出かけることは億劫になりがちです。

家には私がやるべきタスクがいくらでも存在する。

どんなに頑張ったと思っても、掃除したほうがいいところも、片付けたほうがいい場所も、取り替えたほうがいいものも、整理したほうがいいことも、まだまだ家の中には残ってる。

 

母が言うように、家の中にいてそれなりに色々と立ち回っていたら、自分が何者かであるような錯覚も得られるし、頑張って色々やっている感も出る。(もちろん、やっているから間違っているわけではないんだけど)

 

これは休養、ときちんと整理して休む時間を作ったり、また外に出たり、とコントロールできているのはきっと健全な証拠なんだろうな。

母がテレビで見たような、そして私が母がそうならないかと心配しているような「いざ出ようとしても出られなくなってしまう」ような状態になってしまうのはなるべく避けたいなぁと、そんな話をしたりしていました。

 

外出が億劫になる、と言うサイン

母と話していて、一つのサインに気づきました。

 

「人と約束をする」「外出の予定を入れる」というのが非常に億劫になる。

これは母にも若い頃からよくあったらしいし、私にも身に覚えがあります。

 

元々の性格に由来する部分もかなりあると思うのですが、私の場合はコンディションによってかなりその億劫さに差があるような気がします。

 

コンディションにより振れ幅がある。

昨日のブログで触れた、キャパオーバーとも関係のある話なのかもしれない、と思うのです。

 

キャパを超えて精神的に疲弊していたり、体調に不具合があったりと、自分の中での健全な状態ではないときに、この外に向ける行動に対する億劫さがグググっと上がっていきます。

 

母とも

「そういうものかもしれないから、あなたがもしこうやって買い物に出たり、人に会うのが面倒になってきたりしたら、精神的な負荷がかかっていたり、体調が悪くなっていたりするかもしれないからそういう時は早めに生活を見直したり、受診したりしようね」

と話をしたりしました。

 

おわりに

実家で母をおろして一人帰路につきながら、子どもたちが小さい頃に極端に人に会うのを避けていた自分がいたことを思い出しました。

 

あれは、私なりにキャパオーバーでしんどい自分を守っていたからかもしれないし、そのサインを見逃してしまっていた結果なのかもしれないなぁとも思います。

 

スマホをレンチンしてしまうほどのキャパ超えのタスクを抱え込んでしまったとしても、なかなかそれを自覚するのは難しかったりします。自覚できないから、大惨事をやらかすまで自分は大丈夫と過信してタスクを詰め込んでしまう(そしてやらかす)。

 

外出が億劫になる、というのも一つのサインかもしれないし、お風呂に入るのがめんどくさいとか、髪を洗うのが億劫だ、とか自分なりにいろんなサインがあるのかもしれません。

そうそう、私は自分だけのために食べ物を選ぼうとした時に何を食べていいかわからなくなってコンビニの店内を何周もぐるぐるしてしまうことがたまにあって、思えばあれもキャパ超えのサインのような気がします。

 

自分の「キャパ超えのサイン」みたいなの、探しておいたり、それを家族に伝えて気づいたら声をかけてもらったりするようなの、いいかもしれないなぁと思ったりした、そんなお話でした。

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