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スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

学童保育、災害対応を経験して


台風24号はそんなに被害なくすぎていくようで、安心しています。

今回の台風直撃か!という事態を受けて、学童の運営サイドとしてかなり奔走することになりました。そのことを、備忘録も兼ねて書き残しておこうと思います。

 

私が会長をしている学童保育は、公立民営というタイプのものです。

登録児童数は50名程度の小規模な学童です。

自治体が開設して小学校の教室をお借りしています。運営は保護者による運営委員会が行い、市がそれを監査しているという感じです。

 

実は、私が会長に就任するまえ、うちの学童には緊急時にどのような対応をするか、というマニュアルがありませんでした。前年度の市による監査の際に緊急連絡網がないという点を指摘され、今年度それを作成せねばならないという状況が起こり、そこで初めて、緊急時にどのように対応すべきかということを考える事態になりました。

前会長からは「市の指摘通りとりあえず連絡網作っとけば」と言われたのですが、もし実際に緊急事態が起こったときにマニュアルがないってそれは怖いと思ったので、そこから私の、対応マニュアル作りが始まりました。

 

まず、学童の指導員さんにこれまでどうしていたかをリサーチ。

昨年の水害の時は学校が引き取りを全保護者に直接要請したので学童は関わらないまま終わったようです。また、ここ数年台風の直撃や大雨などでの一斉下校等はあまりなかったのでよくわかりませんでした。

 

次は学校の教頭先生と相談。

学校が関わるもので想定されるのは、休校・引取要請・時間を早めた一斉下校・定刻通りだが危険が想定される引率下校、の4パターン。

休校の場合は学校や教育委員会が「危険」と判断した日ということなので学童も閉所、引取り要請時も保護者が直接引取りに来るまでは学校の責任ということで学童は関わらず。

問題は一斉下校時の対応でした。

働きながら子供を預けている親としては、親が家にいるという前提で下校予定時刻より前に一斉下校で帰されては困ります。その点を教頭に話すと「確かにそれはそうだし、働いているか学童かに関わらず誰かが家にいるとは限らないので一斉下校にするときにも各家庭には必ず担任から帰宅させて良いかの了承を得ます」と。

ではその時点でおうちに帰しては困るという事態が生じたら?

「連絡が取れるまでは確実に学校が保護します」

という事は学童を開所して対応する必要はないですか?「はい」

というやりとりを経て、一斉下校時は保護者に連絡がつくまでは確実に学校が保護する、という約束事を学校側と共通認識として持つことができました。

学童としてもそれは有難い対応です。学童を開所すれば指導員さんに来てもらわなくてはならず、そうなると災害時に安全の確認も運営側としてしなくてはなりますから。

定刻通りの引率下校については学校が心配で引率する程度なので保護者が迎えに来る学童には問題ないだろうということで今回は考慮から外しました。

 

その後もいろいろ調べたり保護者や役員さんたちと協議し、このようなお知らせを作成しました。

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災害等緊急時の対応について

 

学童開所中に避難等の必要が生じた場合

お預かりしている児童の保護者へ、指導員より直接お迎え要請の連絡をしますので、早めのお迎えをお願いします。全児童を保護者に引き渡した後、閉所します。


小学校の下校時間前に災害等が起こった場合
学校の下校時間前に災害等のための休校や一斉下校の指示が出た場合は、原則として学童は開所しません。メールや学級担任からの連絡、町内の緊急連絡網等、学校側からの連絡に従ってください。
学校の連絡網を妨げないため、学童を開けない旨の連絡はまわしません。
学校の対応として、通常の下校時間より早い時間で一斉下校の指示が出た場合には保護者と連絡がつくまで学校で保護してくださるそうです。

土曜日・振替休日・長期休暇の開所前に災害が起こった場合
学校が休みで朝から学童保育を開所する予定の日に災害等で開所が危ぶまれる場合、当日の気象状況や警報等を鑑み会長が開所の是非を判断します。危険で開所出来ない場合は、緊急連絡網を利用して全学童保護者へ電話で連絡をします。

臨時休校の場合
市や学校の判断で臨時休校になった場合、原則として学童は開所しません。

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※お便りそのままの抜粋なのでうちの学童の保護者の方がもし見たらわかるかもしれませんが、他の方の参考になればと思うので掲載します。気づいた方知らんぷりしてね。

 

これを豪雨が想定される梅雨の前にと6月に学童に登録している全家庭に配布し、今後の対応の指標としていただくことにしました。

 

それを受けての今回の台風。学校からの通達は、1時半に教員引率の一斉下校でした。

マニュアル通りに対応すべきと判断し、指導員さんに開所しない旨を通達。教頭にもこの通り動きます、と言ったところ、教頭から「出来れば今日学童にくる予定のお子さんを把握したい」とのことだったので指導員さん一人に急遽来ていただいて名簿を確認、学校へ提出。

指導員さんから、一応保護者の方にマニュアル通り対応しますという旨をメールしたいというご意見がありましたので、全保護者へメールで通知しました。

帰宅後、長男の担任の先生から「帰宅させて良いか」という連絡を受け、学校側も相談したとおりに動いてくれているのだなと安心しました。

 

今回の対応を経験しての総括。

 

事前に各方面と協議してマニュアルを作っていたこと、それを全保護者に配布していたことがとても功を奏したなと思います。慌てることなく、それぞれの担当者と迅速に協議して学童としてどうするかを判断することができました。

 

反省点としては、一斉メール送信のシステムを作っていなかったためメール送信にものすごく時間がかかったということです。学童用のガラケーで1通あたり5件までしか送信できないため、計10通超のメールを延々送るハメになりました。

これについては、らくらく連絡網等のシステムを利用するなり、何らかの手配が必要だなと感じています。

 

当日の学童利用者の学校側への提示と学校からの帰宅確認電話は、情報としては重複しているので緊急時の迅速な対処を考えると無駄もあるかもしれません。が子供の命がかかっていることなので、そのくらいの慎重さは必要かなと思いました。

 

長くなりましたが、実際に対応してみて色々なことが見えてきました。

ここに記録しているのはあくまでもうちの学童のケースです。

地震がほとんどない地域ですし、田舎なので電車等公共の交通機関で出勤している保護者もほとんどおらず、たいていの家庭が近所にそれぞれの実家があったりという土地柄で、学校併設の学童なのでこの程度の簡略化したマニュアルで済んでいますが、そうはいかないところもあると思います。地域や規模、学童の種類によっても対応は様々になると思いますが、参考にして頂ければ幸いです。

 

お子さんを学童に預けている、また今度預ける予定がある方は、このような緊急時にどう対応してくれるのか、というのを確認しておいた方が良いと思います。

提示しているように、学校側がどうなるか(休校・一斉下校等)というパターンはそう多くありません。事前に分かっていれば、そのような場合にどう対応するのかのシミュレーションができると思います。

 

うちのように、もう何年も開所しているのにマニュアルがなかった、というケースもあるかもしれません。うちの市の学童の会長会議で私がマニュアルを作成したことを話したらへ~という反応が周りから出たくらいですから、誰かの声が作成のきっかけになるかもしれません。

 

学童の役員をやってみて、特に会長を受け持ってみて、改めて、学童保育の運営というのは命を預かっているんだなと痛感しています。学校や園の保護者会はあくまでもサポート業務という意識なのですが、保護者運営学童の運営は会社の経営と同じ、学校経営と同じような責任が生じます。

 

そんなことを言うとじゃあ役員受けたくない、と思われちゃうかもしれませんが、預けている以上、そうやって誰かが重い責任を引き受けてくれていること、対応に奔走していることは、知っていてくれるといいなぁ、と思っています。

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