スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

発達に関すること

次男、高校で合理的配慮の提供を受けるまで① 〜入学前編〜

グーグルさんから「ブログの収益がかなり落ちてるよどうしたの!」ってメールが届いてブログを覗いたら1ヶ月以上更新してなかったことに気づいているスズコですこんにちは。 私の2月から3月上旬にかけては、不登校だった三男がじわじわと登校を始めたこと…

大学入試共通テストの不正の報道を受けてのツイートまとめ【試験時の合理的配慮について】

大学入試共通テスト(センター試験とつい言ってしまいますね)が先週末行われておりまして、こんな報道が出ていました。 これを読んで、こんなツイートを発端として「試験時の合理的配慮」について色々と書きましたので、ブログにまとめておこうと思います。…

それは本当に「問題行動」だったのか、という思い出の話

新年の抱負として「ブログをおろそかにしないで書く」というのを掲げた以上、コツコツ書いていきたい、と言いつつ3週目にしてやっと2本目のエントリを書いています。 今回は、昨日ふと思い出した、うちの子が1年生の頃のお話です。 「名前ペンでなんでも…

『ADHDの人の「やる気」マネジメント』の紹介と、次男に勧めない理由

新年あけましておめでとうございます。 (と言える日までに最初のエントリが書けたので自分なりの及第点です) さて、新年一発目に何を書こうかと考えていたんですが、いま手元にある本のことを書いてみようかと思います。 司馬理英子著『ADHDの人の「やる気…

次男と家族の騒音問題を紐解くための認知特性の話。

相変わらず適当な更新頻度です。 昨夜、次男の聴こえ方と家族との関わりについて本人と話したことを覚書として書いておこうと思います。 きっかけは、次男の発するゲームや動画の音量でした。 狭い我が家では、リビングやキッチン周りのような共有スペースで…

受刑者の絵の記事から考えた、教え方教えられ方

ご無沙汰しております。 今日はTLに流れてきたこんなのから。 受刑者の描いた絵、という記事 こんな記事を見かけまして。 この中でとても気になった部分があったので引用します。 ―― 「受刑者の描いた絵のレベルが高い」と話題になっていますが、画力を上げ…

大事なのは失敗しないことじゃなくて、どうやって取り戻すかだ、という話。

登校の数分前に… それは昨日の朝、登校のため家を出る時間の数分前、玄関周辺では我が家の3人の小学生が所狭しと登校の準備をしているときのことでした。 「おかあちゃん…!コンパス!コンパスがいるんだ!!」 と叫んだのは忘れ物大王の次男。 私「いつい…

マイナンバー通知書の紛失とリカバリーのこと

通知書が、ない。 子供の関係で役所に書類を定期的に出しているんですが、少し前にその様式がかわったらしく、マイナンバーを記入する欄が新しく設けられていました。 申請書類を書き直さねばと思ってふと、気づいたんです。 マイナンバーの通知書が無いこと…

「人を頼って生きる」ことと「共依存」

久しぶりにブログを書いています。 今日は、最近はてなやTwitterで話題になっている18歳の大学生についてのイケダハヤトさんのこの記事を読んで気になったことを。 「登記が難しくてできない」 イケハヤさんのこの記事にもリンクされているけんすうさんのnot…

「合理的配慮」を受けるためのプロセスと、その交渉のための第三の支援

「配慮」を求める声 ここ数日、映画の字幕のことで色々と議論が紛糾している様子を眺めていました。 聴覚障害のある方にとっては字幕が無ければ劇場では観ることすらできない、そこへの不満の声や、実際に現場で行われつつあるさまざまな配慮、今後実現可能…

「やる気が無いなら帰れ」考 〜当該保護者や学校関係者にお話を伺いました②

前回の続きです。 おさらいすると… 先日、支援級の登校日で、次男は担任からやる気が無いなら帰れ、と言われて帰ってきてしまった。やる気はなかったからと本人談。これ、ずっと考えてる。やる気が無いなら帰れと言われても帰ったらダメなんだよ、と本人に教…

「やる気が無いなら帰れ」考 〜当該保護者や学校関係者にお話を伺いました①

数日前からTwitterやTogetterまとめで話題になっていた、担任から「やる気がないなら帰れ」と言われて本当に帰って来てしまった息子さんのエピソードを書いたふみきちさんのツイート。 先日、支援級の登校日で、次男は担任からやる気が無いなら帰れ、と言わ…

ミニマリストに学ぶ「リセット」の概念

まとめ記事「ADHDの衝動性悪化要因を教えて下さい」 Twitterのお友達Cookさん主導のまとめ記事「ADHDの衝動性悪化要因を教えて下さい」にいくつか私のコメントも使って頂きました。 まとめを更新しました。結局、通常版も作ったよw「ADHDの衝動性悪化要因を…

塩と砂糖とラベリング 〜構造化にいどむ日々

相変わらず構造化にいどむ日々です 子供たちにいちいち細かい指示を出すことに疲れた私が以前書いたこんなエントリがありました。 suminotiger.hatenadiary.jp 何度も何度も注意してもその辺にぬぎ散らかされては片方行方不明になってしまうくつした問題をな…

体の動かし方を知ること〜体育が2だった私とリレーの選手になった私

TwitterのTLに、運動が苦手な子はボディイメージを掴みにくいのではないか、体をよくぶつけたりしてしまうのもそれが関連しているのでは…という話題が並んでいました。発達障害児の親御さんたちと困難のある子たちを支援している専門家の皆さんの会話の中の…

ソーシャルメディアと子供たちと自他の境界線

朝からTLにながれてきたさっこ (id:plutan)さんのツイートを通して色々と考えてしまっていました。 子供たちとスマホやLINEについての見解、とても興味深く拝見しました。 気になる方は是非さっこさんのTLを覗いてみてくださいませ。 ※さっこさんのブログやT…

「ズルい」と言う子たちの抱えているもの

昨日の2部作にまうどんさんからこんなブコメを頂きました。 マイツールが特別じゃなくなるといいな。「あの子だけズルイ」が減るんじゃないかな。 / ““マイツール(支援ツール)” 息子の夏休みの宿題と私のチキンライス② - スズコ、考える。” http://t.co/t…

“マイツール(支援ツール)” 息子の夏休みの宿題と私のチキンライス②

前回の記事の続きです。“マイツール(支援ツール)” 息子の夏休みの宿題と私のチキンライス① - スズコ、考える。suminotiger.hatenadiary.jp マイツールを使って宿題を全部終わらせた次男、そんな次男を誇らしく思いつつ自分を振り返った私のお話です。 鶏肉…

“マイツール(支援ツール)” 息子の夏休みの宿題と私のチキンライス①

我が家も無事夏休みが終わって、子どもたちは宿題や工作やたくさんの荷物を抱えてそれぞれの行き先へ向かって旅立ってゆきました。 今年一番良い顔をして始業式を迎えたのは次男。毎年ギリギリでやっつけの宿題を持って行ったり結局終わらないままだったりし…

「考えを巡らす」「思いを馳せる」という習慣 〜ハーネス再燃に思うこと

昨日、久しぶりに幼児用ハーネスのことがまたTLに並んでいました。 発端はどうやらここのようです。 幼児用リード、じわり浸透 安心?それとも違和感?:朝日新聞デジタルwww.asahi.com ブコメでも、痛いニュースでまとめられてたコメントのなかでも、賛否は…

「こだわり」の中で生きているということ。

栗原類さんの告白 数日前のNHKのあさイチという情報番組の中で、俳優の栗原類さんがご自身の発達障害について告白されたというツイートがTLにいくつも流れて来ていました。私自身は職場に居る時間で録画もできていなかったので番組そのものを見ることができ…

「健常者と障害者のあいだの境界線」

朝イチ、とあるツイートを目にしました。小学校で人種や障害や病気やなんかの、多様性のことをもっと教えたら良いのになぁという。 それを読んで思ったことを今日は。 ハンディについて学ぶ授業 うちの子たちの学校や参加している色々な事業のなかでも、障害…

「みんな持ってるもん!」口から出る言葉とお腹の中の本当の気持ち

今朝のTLに、子どもが「みんな持ってる」っていうことに関してのツイートがちらほらと流れて来ていました。 「みんな持ってるもん!だから買って!」 「みんな持ってるから!」「みんなやってるから!」うちでもしょっちゅう飛び交う言葉です。夫が「みんな…

「ピンクのランドセル」から考えた差別と多様性のこと

新学期、うちの子たちも新しい教室で新しい担任のもと新しい生活が始まりました。 今朝のTLに流れて来たのはカラフルなランドセルの画像と多様性の容認を喜ぶ声のツイート。うん、私の小学生の頃は赤と黒が主流だった小学校でも、30年近く経った今は登下校の…

同じコミュニティのなかで 〜4月2日「世界自閉症啓発デー」に寄せて

なないお(id:nanaio)さん発の「世界自閉症啓発デー」にみんなでブログで発信しよう!というこの企画に乗っかって、私も私の言葉を綴りたいと思います。 昨日からたくさんの方が参加されていて障害の詳細や当事者の方の声が寄せられているようです。私もあ…

注意欠陥な私が課題を飛び越えるために必要ななにか、の話。

原稿用紙1枚はたった3ツイートで埋まるという考え方 - 今日も得る物なしZkyoumoe.hatenablog.com これと マンガ【ADHD・注意欠如多動症】5回「ADHDは1分で改善する!」マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 | ゆうメンタルクリニック池袋西口院 …

子どもをすぐに手放せる環境と、すぐに手元に置ける環境。

6歳と3歳半の子育て中だけど、育児をクリアした感が半端ない この記事を読みまして。内容については特に感想は無いんですが、記事の中で一ヶ所、なんだか気になった所がありました。 「保育園に行きたくない」と言い出したら「行かなくていいよ」と言える 子…

NHK「大心理学実験」と「空気を読めない(読まない)私」

元旦に放送されたNHKの「大心理学実験」という特番をやっと見まして。 リンゲルマンの「社会的手抜き」、ケリーの「印象形成」、アッシュの「同調」の3つの心理学者による研究の実験をやってみよう、というもの。 細かい内容について解説されているサイトを…

認知特性テストをやってみました。〜光文社新書『医者のつくった「頭のよさ」テスト』より

フォロワーのどなたかが紹介していた、この本。 とても気になったので即ぽちっていたものが届いたので読みました。 医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書) 作者: 本田真美 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2012/06/…

言葉のおうむ返しを通して同意を伝えること 〜基本的自尊感情の話のつづき

基本的自尊感情と社会的自尊感情、という言葉に出会ってから、ずっとそのことについてぐるぐると考えては自分の中にあった知識や経験とリンクする部分を見つけたりしています。 2つの自尊感情について、なんぞやと思われる方は前回、前々回のエントリをご参…

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