TLが偏食の話題で賑やかです。
NHKの「おはよう日本」で発達障害の偏食と過敏のことが取り上げられたからみたいですね。
わたしと偏食
Twitterで何度か書いたことがありますが、わたしは生魚がほぼ食べられません。
これを告白すると「本当に美味しいのを食べたことがないからじゃない?」と言われることもあるんですが、過去に景気の良い時に羽振りが良かった父が肴にしていたお刺身や勤めていた会社の社長に連れられていった高級料亭で食した時もやはり不味いと感じたので、本当に自分には合わない食べ物なんだろうと思っています。
他にも食感がどうにもダメで食べられないものがいくつか。
プロセスチーズの匂いと食感は大嫌いで、小学校の頃は給食の時間にどう頑張っても食べられず、いつまでも片付けさせてもらえず泣きながら口に運んだ思い出があります。
あの頃「クラス全員が食べ終わるまでグラウンドに出てはいけません」というルールを作った担任のせいで早く場所取りをしたい男子にものすごく文句を言われたことは未だに覚えています。先生、まだ私、あのルールを作った先生を許せてないです。
食べられるチーズと食べられないチーズ
プロセスチーズは食べられませんが、ピザ用チーズというのに出会って「チーズ食べられる」と気づきました。
その後、お菓子作りで出会ったクリームチーズに始まり、パルメザン、モッツァレラやゴルゴンゾーラ、あれこれチーズを買っては食べてきましたが、どれも食べられないものにはまだ出会ってません。
あんなに嫌いだったチーズ、本当は嫌いじゃなかった。
むしろお金を払って買い求めるほど、好きな食べ物の一つになりました。
でも未だに、プロセスチーズだけは食べられません。
それが本当に苦手だから食べられないのか、あの頃のトラウマがそうさせるのかはわかりません。
子供の頃見たくもなかったこの三角チーズのパッケージ…
でも上3人はかなり好きみたいで欲しがるのでよく買ってます。
プロセスチーズは食べられなくても
プロセスチーズってそもそもなんだ?と思って調べてみました。
日本で昔からなじみが深いのが「プロセスチーズ」。
原料は1種類または数種類の「ナチュラルチーズ」で、細かく刻んでから加熱溶解し、乳化剤などを加えて再び成型したのが「プロセスチーズ」です。『スライスチーズ』や『6Pチーズ』などさまざまな形に加工されます。
加熱殺菌しているため保存性が高く、嗜好性や用途に合わせてお好きな種類を選べます。
ナチュラルチーズを加工したもののよう、ということはナチュラルチーズや同じようなとろけるチーズを食べている私はプロセスチーズが食べられないという理由で困ることはほぼ無いんですよね。
乳製品は大丈夫だからアレルギーとかではなさそうだけど、とにかくなんでかわからないけどプロセスチーズだけはどうにもダメ。発達障害ゆえの偏食と関係があるかもしれませんが、真相は闇の中です。
でもまぁ、チーズに限らず、これだけ色々な食品食材が手に入る状況であれば、何か特定のものが「何かしらの理由で」食べられないということはそれほど大きく騒ぐようなことではないんじゃないかなぁ、というのが私のスタンスです。
「何かしらの理由」
特定の食材が「なんでかわかんないけど」いや、っていうケース、発達障害という診断がなくても起こりうるんじゃないかな、と思っています。
我が家にはアレルギー児の末っ子がいます。
卵と乳で皮膚症状や喘息発作を起こすことがあるので入学を控えて給食での配慮をお願いしているところです。
ただ、彼のこの卵と乳の除去、本当にアレルギーだけが原因なのかははっきりしていません。
アレルギーというと血液検査、とよく言われますが、あの数値と症状の有無や出方はイコールではありません。
数値がすごく高くても全く症状が出ないこともあるし、数値が規定以下でも発作を起こすこともありうる、それがアレルギーの難しいところです。
末っ子は血液検査を繰り返して卵と乳の数値がだんだん下がってきたので、少しずつ食べてみる試験を進めているところです。その中で、マヨネーズをいれたマカロニサラダは喜んで食べましたが卵焼きはどうしても食べたがりません。
少し食べてすごく嫌な顔をする。
ヨーグルトは喜んで食べましたが、プロセスチージはやはり少しかじってあとは拒否。
結局、乳も卵もなかなか食べ進まず様子を見ているところです。
主治医に「これは単なる好き嫌いなんでしょうか」と相談したところ、
「うーん、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。皮膚症状や分かりやすい発作としてではなくもしかしたら口の中や喉が少しチクチクするとかその程度の反応が出ているのかもしれないし、感覚過敏で嫌なのかもしれない、何かはわからないけど、とりあえず本人が嫌なら無理強いしないようにするしかないねえ」とのこと。
発達障害に起因する偏食や感覚過敏、アレルギー…私の身の回りだけでもこれだけの「何かしらの理由」で特定の食べ物を嫌がる可能性が見えます。
知らないだけでもっと他にもきっと色々あると思う。
味覚の障害や加齢による影響もあるかもしれない。
「食べられない」ことが悪いわけじゃない
末っ子はアレルギーがあることにも起因して、食べられないものがいくつもあります。
園生活でもお友達と同じものが食べられないこともよくありました。
幸い、それで本人が辛い思いをしないよう先生方が気をつけてくださっていたので、お友達ともそれで何かあったりはしていないようですし、本人も「僕は食べられないからしょうがないし〜」とケロッとしています。
我が家には末っ子以外にも、それぞれの子供達にそれぞれの好き嫌いがあります。
その好き嫌いの理由が何なのか、私にもわかりません。
食わず嫌いだったこともあるし、何度か勧めて食べてみてもやっぱり嫌っていうこともありました。
年齢が上がったら食べられるようになったものもあるし、長く嫌っているものも色々。
でもそのうち食べられるかもね〜という程度であまり気に留めずにここまできています。
学校でも昔のような強制はされていないようなので子供達が私と同じような辛い思い出を作らずに済んでいて助かっています。
栄養は他のもので補えばいいし、1日で帳尻が合わなくても1週間くらいかけていろんな栄養素が取れてればいいかな〜と思ってゆるゆると好き嫌いだか偏食だか感覚過敏だかアレルギーだかわからないなにかと今日も付き合って暮らしています。
おまけ
そういえば過去にもこんなことについて書いたことがありました。