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スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

自分が言ったことが伝わらないイライラをラクする方に変えたいという怠惰な話


以前から悩みの種だった、子どもたちの靴下右左バラバラ事案。

脱いだら2つ一緒にして洗濯カゴに、と何度も何度も口頭で言っているのになかなか洗濯後に出会えない右くつしたと左くつした。そして片方が居ない靴下を入れる箱(というものが我が家には存在します)にある程度たまったらそれをひっくり返して仲間探しが行われる、という何とも不毛な事をここ数年やってました。

てこ入れせねばと思いつつ放置していたこの事案を打開すべく、画期的な改善案を考えました。

使うのは洗濯ネットです。

脱衣場の目立つ位置に洗濯ネットをマグネットで貼付けて「脱いだ靴下はここに入れましょう」と子どもたちに何度も言いました。

 

が。

入ってない。

結局ズボンやパンツと一緒くたに洗濯カゴに押し込まれ、そしてやっぱり行方不明になる靴下が続出。

 

ネットに入れて!!!って何度言っても入れない。

 

正直腹が立ちました。用意して何度も言って、でも行動に移さない子も居て、どうしてくれようかと!

 

で。しばらく思案して実験しました。

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こういう洗濯ネットを貼っつけていたんですがそれに

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と書いてみたんですね。(画像はイメージです)

 

たったそれだけで、そこに靴下が入るようになりました。何度口で言っても実行に移してくれなかった子も、なんとなくそこに入れるようになったみたいで。

 

これ私の案ではなくて収納コンサルタントの本多さおりさんの本から得た知識。

自分が分かり易い収納ではなく、家族が「つい片付けたくなる家作り」について書かれた本の中にあったアイデアで、入れるものにラベリングすることで「ここに入れないと」っていうメッセージ性が強くなって行動に移しやすくなる、というもの。ちなみに今回はマジックで手書きしたんですが本多さんはテプラなどでプリントした手書きではない文字の方がより「しまわないと」感が強く伝わるのではないか、と書かれていました。

 

今日書きたいのはそんなライフハック、では無いんです。

 

本題は、何度も何度も口で言っても伝わらなかったことが、視覚に訴えることで伝わった。ここです。

 

伝わらなかった事で私は一時的に苛立ちを感じました。こんなに話してるのにどうしてわかってくれないんだろうという子どもたちに対して。情けないですね。

 

でも悪かったのは、理解しない子どもたちではなかった、私の「伝え方」だったんですね。伝え方を変えたら、やり易いように仕組みを変えたら、私の望む結果を生むことができた、子どもたちが私の希望に沿うための行動を起こし易くなった。

 

先日見かけたネットの記事に、妻のこんな言葉にはこんな真意があるから…という女性の婉曲表現を解説が色々と掲載されているのを見ました。なるほど女心の分からない夫にはそれを理解する糸口になる記事だなと思いました。が同時に、それ、受け取る側の問題なのか?とも思いました。

ちなみに例としてあげられてたのはこんな感じ。

(1)ママ 「最近、(外に)食事に行っていないわよね……」
 あなた 「そうだね」

実は、ここに出てくる返答はママの意図を把握しきれていないものばかりです。

女性には特有の婉曲表現があります。婉曲表現とは、物事をストレートに伝えず、遠回しに伝える表現技法です。つまり、言葉そのものを素直に聞くだけでなく、何を意図して言っているのかを考える必要があるのです。

 

(1)ママ 「最近、(外に)食事に行っていないわよね……」

  「だから、食事に連れていって!」という意味です。ですからベストな返答は……
 「どこかに食べに行こうか?」

ママの気持ちが手に取るように分かる秘訣を公開! | パパ必読!ママとのコミュニケーション術 | 日経DUAL

 

女子力が高く無い私は「めんどくせえ」と正直思いました。「ご飯食べに行きたい」って言えば良いじゃん最初から!って。でもまぁ言えない女心を察してよ、ってやつなのだろうなと思いつつ、それでうまく回れば問題ないんだけど、ちょっと困ってくるのはその婉曲表現を相手が理解できなかった時に怒る人がいることだと思うんですね。

 

でもそれ、受け取る側の問題だって怒ってたら歯車は良い方には多分向かない。だって相手はなんで怒ってるかすらわかんないから。

子どもたちに「伝わんない」って苛立ってた私はそこに居たんだなと。

 

自分の気持ちがうまく伝わらない時、つい相手のせいにしたくなるのだけどそこでいやいやちょっと待てよと考えられる自分でありたいなと思うのです。

 

言い方を少し変えるだけで相手への伝わり方はガラッと変わる。

 

最近目にした例だとTwitterで流れて来たスキー場の立て看板。

「立入り禁止」と書いても効果がなかったのが「この先に入ると戻って来れません」って書いたら立ち入る人が激減したという事例。

あと痴漢対策。

「チカンに注意」とかの喚起ポスターを貼っていても効果がなかったのが「住民のみなさまのご協力で、チカンを逮捕できました。ありがとうございます。」って書いたポスターを貼ったら被害が激減した、というもの。(チカン多発地域!ある看板をつけたらチカンが発生しなくなった、そのコトバとは??|伝え方が9割|ダイヤモンド・オンライン

 

これはどちらも、相手にとって不利益が明確に伝わる表現に変えたことで回避したい心理をうまく利用している告知。

 

上記リンク先には逆にデートに誘うという例を挙げて相手に何かをして欲しい時、いい返事をもらいたい時にうまく誘う言葉の掛け方も紹介されているのだけど、これ、子どもたちに声をかけるときにも使えるな、と思いました。

 

表情、声のトーン、タイミング、強制の度合いを極力低くする、選択させる…

 

例えば宿題をなかなかしない子に「〜時にはゲーム止めて宿題して!」と怒って声をかけるのと、声をかけて返事するまで待ってから「宿題今日中に終わるか気になっちゃうから何時からするか、教えて」と声をかけるか。

うちの子は、状況にもよりますが後者だとかなりの確率ですんなり動きます。そして、本人が言った時間をホワイトボードに自分で書いてもらったり、私が「書いとくね」と声をかけて書いておくとそれも守る。

 

これをガミガミ口うるさく言ったり、厳しく叱ったりしても、うまく行かなかったりします。それは本人の性格や特性によるのかもしれなくて、うちの子(のうち1人)にはとても有効だった、という事例の一つです。

 

逆に、やんわり言っても聴かないことをばしっと厳しく言う方が伝わる子もいます。

 

答えは多分、子どもの数だけ、相手の数だけ、その時の状況もかけあわせるとおそらくは無限大にあるのだろうと思います。じゃあそれ、どう対応すりゃいいの、って話かもしれないんだけど、答えがないからこそ、相手を大事にしなきゃいけないよねって話なのかもしれないと思うのです。

 

最初に洗濯ネットの例をあげたけど、洗濯ネットを自分の都合で設置して口頭で指示していたときより、相手がどうやったら認知しやすいか、入れたくなるかを考えた方が実行に移してくれる確率は格段に上がりました。

行動するのは私ではなく相手、だから、相手がどうしたら動き易くなるかを考える。目の前の人の心の中を、自分なりに考える。察してよ、じゃなくて、動いて欲しい人が察する。

 

そして、宿題の例のように相手に言葉を伝えたい、宿題をして欲しいのは私だから、「私がどう思うか」「私がどうして欲しいか」をちゃんと伝えようと意識した方がいいんじゃないかとも考えています。(これ、アサーショントレーニングというのの中で“I”メッセージ(アイメッセージ)って言うみたいですね)

 

同じ事を何度も何度もガミガミ言うの、疲れるじゃないですか。んでお腹もすくし腹もたつ。なんで分かってくれないのって悲しくもなる。

その不毛なやりとりに疲れる前に、じゃあどうしたら伝わるのって考えた方が楽だよね、と思うのです。

 

誰かに言葉を投げかけて行動を促す時、思った通りの反応がなかったらそれは、相手が悪いからでも自分が悪いからでもなく、「伝え方が適切でなかった」から「伝え方変えてみたらいいじゃない、その方がラクになれるんじゃない?」っていう、それだけの事を言いたくて三千字もダラダラ書きましたスイマセン。

 

おまけ

 今回紹介したラベリングのことはこれで読みました。

「自分がラクできる」というコピーに惹かれて購入。ラベリングして家族が片付けたくなったら、そう、楽になれるのは私、なのです。

 

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