スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

主婦休みの日とレトルトカレー


昨日、9月25日は「主婦休みの日」だったそうです。

2009年に認定された、企業の企画のようです。

主婦の元気がニッポンの元気になれば!と女性のための生活情報紙を発行するサンケイリビング新聞社では、2009年4月、日本記念日協会に「主婦休みの日」を申請し、認定されました。日本初、主婦が主役の記念日に、企業からの注目が集まり、「主婦休みの日」を切り口にした商品、イベント、サービスもますます広がりを見せています。

主婦休みの日|サンケイリビング新聞社

 それを受けてのプロモーションだったのでしょう、朝イチのぞいたTwitterのTLにセブンイレブンの「今日は「主婦の日」だから「金のカレー(レトルトパウチ商品)」はいかがですか?」というツイートが流れて来ていました。

 

うん、楽だよね、レトルトカレーね、うん。

でも正直なところ、そのツイートを見て私の脳裏をよぎったのは、これ。

 

これを受けての恐らくはエアリプだろうな、「休日でもコンビニ行ったりご飯炊いたりするくらいはするでしょう???」というツイートを見かけました。

 

ええ、そうですよね、そのくらいやりますよね、まぁ大して苦にもならないですよね、休日でもね、

自分だけのためならね!

 

さてここで、問題です。

レトルトカレー家族の夕食としてテーブルに出すためには主婦は何をするでしょうか。

 

我が家(大人2人、子供4人)でシミュレーションします。

 

レトルトカレーを買いに行きます。

②家族の好みそれぞれに合わせたレトルトカレーを購入します。

※みんな同じのでいいじゃん、と言われるかもしれませんしそれでいいご家庭も恐らくはあろうと思います。が、辛さの好みや食材の好き嫌い、アレルギー、色々な条件を考慮すると最終的には最低でも2〜3種類以上選ぶ必要が出てしまいます。そうしないとみんなで食べられない。

 

③米を研ぐ→炊飯器に入れる→スイッチを押す

 または、冷凍ご飯をチンする

 または、レンジでチンするご飯を購入する→チンする

 

④レトルトパウチカレーをそれぞれの商品の指示通りに温める

※鍋に全部放り投げて温めてしまいたくなりますが細かい指示があったりするので一応読みます。めんどくさくない限り。

 

⑤お皿、スプーン等食器類を用意します。

 

⑥ご飯をお皿によそい、カレーをかけます。

 

⑥’ ここで、副菜という概念がある場合はサラダなりおかず的なものなり付け合わせ的なものなりを用意して添える、という行動が追加されます。

 

⑦ 家族に提供する

 

⑧ 食べ終わった6人分の皿をシンクに運ぶ

 

⑨ カレーの皿を洗う(油汚れ、ベタベタする、洗剤たくさん使う)

 

⑩ 食卓を片付ける

 

レトルトカレー「のみ」を食べる、という手の抜きようでも、10工程ですね。

これを全部「誰かが」6人分やらないと家族みんなでレトルトカレーは食べられない。

 

この工程を全部自分でやるか、やらないにしろそれぞれの工程を夫や子供たちに委託するためには「やってもらうための指示」を明確に出す必要がある、それもまた、それほど楽なことではないのが正直なところです。

 

もちろん、日々の積み重ねのおかげさまで子供たちも私が作業をしていたら「今日は何?おはし?スプーン?」と自主的に手伝う姿勢を見せてくれることもあります。

でもそれだってうちの子がみんな小学生以上になったから。

もっと小さい頃はそんなお手伝いもろくに頼めず、帰りの遅い夫にも頼めず、わさわさする子供たちの相手をしながら毎日毎日ご飯を作り続けて来たんだなぁと…。

 

それぞれが満足するためのカレーを探し選ぶだけでも一苦労。

これに副菜が追加になるとまたそれぞれの好みやアレルギーを考える必要が出てくる。

自分以外の人5人分の胃袋を預かる、という重荷。

 

自分だけのためにコンビニへ行き、食べたいレトルト食品だけを買い、自分だけが食べ、自分のぶんだけ片付けるんだったらそこまで苦にはならないのです。

 

テーブルの汚れだって気にならない程度にしかならない。

コップもお皿もスプーンも1つずつだけ。これが、6人分だと全部6倍。

 

書き出してみると改めて、あぁあこういういろんなことが積み重なって毎日疲弊していくんだなぁ…と思ったりしています。

 

こんな風に書くと、嫌ならやらなきゃいいじゃないと言われてしまいそうだけれどべつにやめてしまいたいほど嫌なわけじゃない。(だからやってる)

 

ただ、本当に面倒なことを頑張ってやってるんですよってことを、ただ自分の夫にだけ知ってもらってたらそれでいいのかなぁ、ということ。

 

そして、傍目から見て「なんだよそのくらい大したことじゃないだろう」って簡単に主婦の仕事を軽く見られてしまうのはちょっと悲しいよねっていう、そんなことだったりします。

 

レトルトカレーだって、それなりに頑張ってお出ししてるんすよ。

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