こんなの流れてきてましてね。
よくみたらDomaniの2018年3月号に掲載された記事みたいですね。
母さんたちが「よく顔出せたな」と憤ってらっしゃる。
ええそのお気持ちよくわかります。
この記事を読んだ時に感じらイラっとした気持ち、なんかあったな〜と思い返してたんです。「サラメシ」でした。
最近、転職した夫は夜勤が多いので一緒に昼食をとる機会がちょっと増えました。
その日も木曜日に自宅で一緒にご飯を食べながら再放送の「サラメシ」を見てたんですね。
視聴者からのお手紙から取材をするコーナーに出ていたのは一人のお父さん。
妻と年長の娘さん、2歳の息子さんとの4人暮らし。
3年前に娘さんが幼稚園に入園する時に「卒園までお弁当を作ろう!」と一念発起。
その日から週3日のお弁当の日は家族4人のお弁当を作り続け、Instagramにアップ、取材が入ったのは娘さんの卒園前最後のお弁当、という、素敵なお話でした。
「パパの最後のお弁当」の入ったカバンを背負ってお迎えのバスに乗る娘さんを見送るお父さん、感動的な場面の中で私の脳裏には当然ですが浮かびます。
「最後?最後?息子さんいるのに?」
さすがサラメシです、さすが中井貴一さんです。
私のその疑問、最後にサラッとお父さんに告げられていました。
「息子さん、来年入園ですよね?お弁当、どうするの?」
お父さんはヘヘヘッと笑って「できればやりたくないかな〜」と本音をポロっと。
「でも作っちゃうと思うな〜〜」っていう中井さんの素敵コメントでそのコーナーは終わったんですね、うん、作っちゃうかもしれないよね〜〜って微笑ましくみましたよ、ええ、微笑ましく。
でもね、でもやはりモヤッとするんですよ。モヤッと。
「できればやりたくない」って言うその言葉に。
世の母さんたちに、いや少なくとも主婦としての私に、
できればやりたくない「からやらない」
がそもそも選択肢として無い。
「できればやりたくないな〜〜」とは愚痴ることはあっても「じゃあよろしくね」ってスライドできる先が想定できてるわけではないんですよね。愚痴っても結局夫に任せられるわけじゃないし結局自分がやるのはわかった上での「できればやりたくない」
でも夫という立場の人がそれを言う時、そのニュアンスは妻のそれとはかなり違うよな〜と思うんですよ。自分はスタメンとしてやってるけど交代要員は常にスタンバイされてる感じ、手を引くことになんの負担もない、配慮もいらない、引き継ぎの手間も必要ない、自分がそこに労力を割かなくてもいつでも妻が交代できる前提、にどうしても見えちゃう。
ええ、あのご家庭がそうだったか、あのお父さんがそうだったかなんてわかんないんですよ。あくまでも表面上そう見えただけで。
でも。
Domaniの今回の記事を読んで、あぁやっぱりそうかという落胆みたいなものがある。
世の母さんたちがあの記事に悲鳴をあげているのはそういうとこなんじゃないかなと思うんですよね。
最近妻と子供の喧嘩が激しくて、巻き込まれたくないから寝静まった深夜に帰る
うん、そこで何を揉めてるかに自分は介入しなくていいからだよね。
「お風呂に入れろ、着替えさせろ、絵本を読め…」と、降りかかってくるタスクの量がハンパない
うん、それ自分がやらなかったら妻がやってくれるからだよね。
結局さ、あんたらの家事育児には逃げ道があるんじゃん!!!
と叫びたくなったりもするわけですよ、毎日のご飯作りや子供らの世話、学校との対応、病気や怪我の対応に通院、もちろん自分がどうしてもできなきゃ誰かはやってくれるのかもしれないけど、それでも「ちょっと今日無理、よろしく」って簡単にバトンタッチできないことの方が多い。
そんな状況で日々家事育児に奔走してる(プラス働いてもいる)私にとって、逃げ道用意されてる上での家事育児はそりゃ楽だろうよ!!と思わず思ってしまう。
いや、それを言い出したら、じゃあローン背負って働いているお父さんは仕事に対する逃げ道はないじゃない、うん、そうなんだよねってなる。
「逃げ道をなくす」方向で平等になりたいわけじゃない。
結局そこに行き着くんじゃないかな、って思うんですね。
イラッとくるのは自分に逃げ道がなくて辛いから。
私も夫も、子どもに関わる人たちみんな、そこそこ逃げ道のある状態でやっていきたい。父さんたちが今ちょっと家事育児の逃げ道が多くて当たり前になっちゃってるのはそのままにして欲しくない、もうちょっと母さんたちの逃げ道のなさも理解してほしいし、できるところは寄り添ってほしい。
んで、父さん母さんの周囲の人たちも子を持つ親が逃げ道を持ちやすいような環境になるようにってちょっと考えてくれたらいいなって思う。
んで、母さんたちも自分の逃げ道をもっと用意していいしそうしやすい社会になるといいなって思う。
晩ご飯作るのめんどくさいけどカレー食べたくて、鍋に鶏手羽元と水ぶっこんで市販の飴色玉葱ペーストとメークイン切って煮たら美味しいカレーができた。
玉ねぎ丁寧に痛めなくても人参入れなくても、多分じゃがいもも入れなくてもカレーはできる、子供らも喜んで食べる。
炒めた玉ねぎ、超便利。
それでもめんどくさけりゃレトルトでもいいし、今日は父さんが作ってもいいし、みんなで外食してもいいじゃない、みんなでいろんな形で手を抜いて余裕持って、子供と笑う日がたくさんあるといいなぁとか、最初からかなりかけ離れたところに行き着いて、今日は終わり。