スズコ、考える。

ぼちぼち働く4児のははです。

「赤ちゃんが乗っています」ステッカーの「本来の意味」


「赤ちゃんが乗っています」ステッカーがまたじわっと議論を呼んでいました。

たぶん発端はTwitterで流れて来てた新聞投稿の画像なのかな。

「子どもが乗っている」マークを付けている自分の車は子どもたちが騒いで「静かにして!」と運転手の自分が大きな声を出すこともあるから運転が不安定になることもあるけど配慮して欲しい、という内容の、お母さんからの投稿の画像が添付されたツイートが流れて来てました。

 

そしてそれに追随して流れて来ていた、そんな理由で付けてたら危ないし!本来の意味は違うのに!という声を眺めながら、いやそもそもその「本来の意味」っていうのもなぁ、と昔色々と考えた事を思い出しました。

 

あちこちで散見されている「本来の意味」っていうのは多分これなんですね。

欧米の方での出来事、夫婦と赤ちゃんが乗った自家用車が崖から落ち、車は原型をとどめないほど壊れていました。
そこに、レスキュー隊が到着しました。
何とか2人は救出されたのですが、後部座席に乗ってた赤ちゃんが亡くなりました。
レスキュー隊はそのことに気づきませんでした。

夫婦2人はそのような悲しい事故を防ぐために「赤ちゃん乗っています」のステッカー着用を広めました。
それからは事故にあった時、赤ちゃんが乗っているとレスキュー隊に分かるようになりました。 

「赤ちゃん乗っています」の本当の意味(1/2) 【OKWave】

 これ、かなりまえにネットで読んで、へえと思うと同時に「意味ないよね…」と思ったんですよね。

「赤ちゃん乗ってます」という、ただそれだけの情報を頼りに、本当にいるかもわからない、何人いるかもわからない存在をレスキュー隊に探せってそれは無理な話だろうにと。

レスキュー隊が、義務として貼られているわけでもない、何人乗ってるかもわからない、そんなステッカー参考にして探すんだろうか。

 

「赤ちゃん」が乗っているということは法定のベビーシートやチャイルドシートが装着されている「はず」。道路交通法で決まってることだから。もし参考にするとしたらそのシートの有無とか数とかの方がよっぽど当てになるんじゃないかと思ったりします。

 

もし「本来の意味」でステッカーを貼ってそれを有事に活かすためには

  • 乳幼児含め何歳の誰が何処に座っているかのステッカー情報を乗車ごとに記載する。
  • 乗員に変更があればステッカーの記載を更新する。
  • ステッカーの様式や掲示する場所を全国的に統一する。
  • ステッカーの装着を義務化する。

等の共通の対応が取れれば、救助する側にとって有益な情報となるかもしれないけど、もしそれが本当に必要であれば義務化されるよねえ、シートベルトやチャイルドシートみたいに。

なんてことを考えてたらこんなまとめ見つけました。


「赤ちゃんが乗っています」「Baby in Car」マークの本当の意味とは。 - NAVER まとめ

 

「車内に取り残された赤ちゃん」っていうのは都市伝説だった可能性が高い事を考えると、やっぱりステッカーを貼ることの本来の意味をそこに求めることには無理が有るような気がします。

 

ネットでいろいろ見ていても、その理由について意見は様々です。赤ちゃんが取り残されたときに、という理由のほかにも

  • こどもが乗ってるから追突しないで欲しい
  • こどもが乗ってるから法定速度で走ります
  • こどもが乗ってるから運転が不安定です(最初に紹介した新聞投稿の方はこれですね)
  • こどもが乗ってるから煽ったり追い越したりしないで欲しい

等々、色々出てきます。

 

結局、共通の認識の元に使われているものじゃない、ってこと。

それが現実であり結論なんじゃないかな、と思います。

 

共通の意味が定義されていないもの

効力が期待出来るものではないもの

 

という認識を使う側は持つ必要が有るのかもしれないということ。

そして

 

共通の意味が定義されていないもの

貼っている人がどう考えて付けてるかわからないもの

 

という認識を見る側も持つ必要があるのかもしれません。

 

そんなめんどくさいもの使わなきゃいいのに、と私はこっそり思ってますが、ブランドのステッカー貼ったりするのと同じような、楽しみの一環という程度にとどめておくのが無難なのかもしれません。

 

 

セーフティーサイン 赤ちゃんが乗ってます ウインドウステッカー 内貼 特殊吸盤 SF-17

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