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医療費の自己負担が始まる前に〜「自立支援医療」の手続き備忘録


次男の高校進学が決まり、わずかばかり同居してくれていた諭吉の群れがあれよあれよと手元を離れてしまっている我が家です。

 

先日のエントリでは高等学校に対する進学準備として合理的配慮の提供を受けるための手順について書きました。(まだ入り口ですが)

 

suminotiger.hatenadiary.jp

 今回は医療面での準備のことを書いておこうと思います。

 

 

 

お住まいの地域の医療費助成は何歳まで?

お子さんが小さいうちは自治体により医療費の助成制度があるところがほとんどじゃないかな、と思います。

小学校入学まで、小学校在籍まで、中学まで…地域の財政状況によって差があると思いますが、私が住んでいる自治体では中学生までは助成の対象になっているため、15歳になる年の年度末(3月31日)までは医療費を自治体が負担してくれています。

本当にありがたい制度なのですが、残念ながら高校生になる春からは大人と同じ3割負担(これは個人差があると思いますが)に移行してしまいます。

 

この春で助成が切れてしまう前に歯科治療を済ませておいたりしたほうがいい、とママさんたちの間でも話題になっていたりしますね。

 

さて、助成が終わる年齢に達した次男は定期的に通院している精神科の診察やお薬の処方についても大人と同じ負担割合になることになります。

 

その負担を少しでも軽減してくれる国の制度が自立支援医療制度」です。

 

自立支援医療制度とは

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。

自立支援医療制度の概要 |厚生労働省

精神科への通院、肢体不自由や視覚障害の方の手術など一部のハンディのある方に対する医療費負担を軽減してくれる制度で、精神科への定期的な通院がある次男はこの対象になるだろうと病院からお話があり、中学卒業と同時に申請が必要だと考えていました。

 

公費負担の額は収入などにより変動があるようですが、精神科通院の場合は医療費の1割負担程度になるケースが多いように聞きました。

 

この制度では通院している精神科1ヶ所と薬局1ヶ所を登録、そこでの診察や処方に対して負担軽減措置が取られます。次男は利用していませんが、デイなどの福祉利用の登録もできるようです。

 

我が家の申請の流れ

右も左もわからなかったので、とりあえず役所の障害福祉に関する課に行ってみました。次男の卒業を控えた2月末だったと思います。

 

窓口の担当の方が申請の流れを教えてくださいました。

 

  1. 医療機関に診断書の作成を依頼する(県の様式あり)
  2. 診断書と印鑑、保険証、マイナンバーに関するものなど必要な物を揃えて再度窓口へ
  3. 窓口で申請書を記入して、診断書を添えて提出
  4. 自治体から県に送って審査
  5. 受給者証を送付

 

という流れになっているようです。

診断書の様式や必要なもの、申請書をどこでどう記入するかなどは自治体により違いがあるかもしれません。

 

申請にかかる時間に要注意…!

医療制度のサポートを受けることができるのは「申請の日から」となっています。

つまり、我が家のケースであれば4月以降の通院の前に申請ができていれば負担額が少なくなる、ということになります。

 

ただ、その通院日に受給者証が届いていない場合はひとまず通常通りの負担割合になる可能性があるようです。

私がネットで見た情報では申請したときに仮の書面が発行されてそれがあれば本式のものが届く前から1割負担になる、と書かれているものもありましたが、病院からは「届くまでは通常の負担割合で、審査に通ったら差額を遡って返金する」と説明を受けました。

役所の窓口で申請したときに仮の書面などは預かっていませんので、届くまではとりあえず3割負担でお支払いをすることになるようです。

(この辺りは地域差や病院による対応の違いがある可能性があるのでネットの情報を当てにせずに直接問い合わせをしたほうが良いと思います)

 

私が次男の申請書を提出したのが3月の初めです。

その前段階として病院に診断書を依頼し、2週間くらいの待ち時間がありました。

 

役所の窓口では「申請してから審査の結果が出て書面が届くまで2〜3ヶ月かかったりすることもある」と言われました。

 

つまり、4月の通院日に確実に間に合わせようと思ったら逆算して4ヶ月程度前の年末ごろから動いておく必要があった、ということだろうと思われます。(受験の方に頭がいっぱいでとてもそんなこと思いつきませんでした…)

 

また、次男は月1回の定期通院をしているので診断書のお願いが電話1本で済み、次回の予約日に間に合わせてもらっての受け取りになりましたが、もし通院期間に開きがあったりして診断書を出してもらうために改めて診察の予約を入れて…ということになると診断書作成までの期間をもっと長く見込む必要が出てくるかもしれません。

 

4月に間に合わせたい!ということであれば

診断書の作成期間+申請から結果が出るまでの期間

を見積もった上で4月から逆算して早めに申請しておくと安心かもしれないですね。


と書きましたが、地域によっては申請は何ヶ月前から、というしばりがあったりするというお話もいただきました。

また、診断書の有効期限がある可能性もあるので一概に早ければ早いほどよいと言えるわけではないかもしれません。


個別の状況の違いもあるかもなので、年末から年明けくらいに役所の窓口で相談しておくと概要がつかめるかもしれないですね。

 

また、まだ先の話ではありますが、この制度は毎年更新、2年に1回の診断書提出が必要になる結構手のかかる制度ではあります。


この申請、向こうから期限が来ますよーというお知らせはどうもなさそうな感じです。

更新時期を忘れないようにして期限前(こちらは3か月前から受付のようです)に更新手続きに来てくださいね、と役所の方からも言われました。


今回は本人が受験を控えていたこともあり私が主導で申請をしましたが、更新の時には次男も一緒に手続きをしに行こうと思っています。

 

おわりに

そういえば今回の申請にあたって次男に「こんな制度があるんだけど、君の名前で申請をしてもいいかな」と話したら「そんなのがあるんだねえ、ありがたいねえ」と安心した様子でした。

今はお薬代もさほど負担は大きくないけれど、今後自分で賄っていくことになったら少しでも負担が少ない方が親としても安心。継続的に医療とお付き合いをしながら自分のメンテをして社会とうまく付き合っていってくれたらなぁと思っています。

 

まだ申請をしたところまでの段階なので今後どんな風に制度を利用していくことになるか全く見当がつかない状態です。

また記録できそうなことがあったら続きを書きましょうね。

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