昨日一気に2記事書き上げて、久しぶりに書いたーって感じがしたスズコです、おはようございます。
ツイートを発端にまとめた夏休みの宿題に関する2つのエントリはこちら。
今日は、このブログ記事やツイートに対して寄せられた声について考えたことを補足として書いてみようと思います。
- 親が手伝う前提で出されてるよね?という現実
- 「こんなにたくさん無理ですよ!」って声をあげた日のこと
- え、そんなもんだったの?ってことも実はある
- とりあえず「子供と話す」と「先生に相談」がベター
- 先生に相談する時のポイント
- おわりに
親が手伝う前提で出されてるよね?という現実
私が「宿題は子供と教員間の契約」「親にできるのは環境を整えるところまで」などと書いたことに対して、上記のような反応がいくつか見られました。
特に低学年では親が丸付けをしてやり直しをさせることが前提になっていることも多いし、工作や自由研究、読書感想文や感想画など十分な指導が行われていないのに雑に課されているものもよくあります。
これに関しては私も現場の先生方に見直しをお願いしたいと常々感じていることではあります。(夏休みに限らず)
「こんなにたくさん無理ですよ!」って声をあげた日のこと
実は私、過去にクラスの保護者が声をあげて夏休みの宿題が変更になるのに遭遇したことがあります。
息子が低学年の頃の参観の後の保護者会で「これが夏休みの宿題です」とリストを見せてくれた新卒1年目の若い先生。
目を通した保護者から口々に「多くない?」「無理じゃない?」と声が上がりました。
私も「これはうちの子には無理だ…」と絶望するようなボリュームだったと思います。
その場で先生に「日割りしたら1日これくらいになるよ?」って言ったお母さんがいて、先生も「ほんとだ…」ってなって「どれくらいだったらいいですかね」
まぁそこでガチャガチャいろんなやりとりをした結果、かなり減った宿題が終業式に配られて帰ってきました。
新卒の若い先生には厳しい親の声だったかもしれないけれど、あそこで私たちが黙って受け取って子供たちになんとか終わらせてしまっていたら…
親が黙って応じたら、あの先生はあのボリュームを「2年生ができる夏休みの宿題の量」と判断してしまったかもしれない。
先生にも言わないとわかんないことがあるんだなぁと感じた経験のひとつです。
え、そんなもんだったの?ってことも実はある
また、出してるけど先生は大して重みを感じてない、というケースも実はあります。
よくあるのが読書感想文や感想画。
あれ、学校によって全体で提出する年があるのかな、毎年両方やってる学校もあるのかな、地域によるのかもしれませんが「宿題で出た年だけやってる」わけじゃないんですよ、知ってました?
夏休みの宿題として課されていない年もあると思います。
そういう時は学校で授業の一環として書いていたりします。
なんでその違いがあるかっていうとですね、先生によって考え方が違うからです。
例えば「宿題として出したら丁寧に指導ができないし、手直しもさせられないから授業でやる」という考えの先生は夏休みの宿題としては出しません。
逆に「感想文や感想画には重きを置いていないから夏休みの宿題に出して、授業では扱わない」という先生もいます。
また、よくある「夏休みの1行日記」というプリント。
あれも、学習効果を期待して出してる先生もいれば、課題として用意した問題集に付録としてついてたから一緒に配っただけ、という先生もいます。
「あれを一緒に配りたくないから付録としてついてない問題集を探している」という先生もいます。
こういうの、聞かなきゃわかんないですよね?
課題として出されたら、子供が持って帰ってきたら、「しっかりやらなきゃいけない大事なもの」って思っちゃいますよね????
出された宿題に親子で安定して取り組めるおうちはいいと思うんですよ。
でも、こなすために頑張らせないといけないおうち、そのために家庭不和の可能性すら浮上するような親子なみなさんが主に私のブログを読んでくださっているだろうな、って思うので「こういう時どうしたらいいの?」ってお話をしようと思います。
とりあえず「子供と話す」と「先生に相談」がベター
終業式にもらってきた宿題一覧(事前の保護者会で配られるケースも多いとは思いますが)を見て「これ全部うちの子には無理だ」って絶望したとしますね。
尻を叩いて親子関係が悪化する前に、まずお子さんの話をよく聞いてみる時間を取ると良いかなと思います。
親に渡されたプリント以上の情報を教室で先生は子供たちに話している可能性も高いです。
例えば、三男は今年度問題集と一緒に上で触れたような一行日記と原稿用紙を持ち帰ってきました。
リストの中にはそれは触れられていません。
三男に「これはどうするの?」って話を聞いたら「先生がこれは付録だから持って帰るだけでいい、って言ったよ」との返事。
こんなふうに、保護者に知らされていないけれど子供たちには説明済みのこともあるのでまずはそれを確認。
でも先生の説明が十分でなかったり、子供が聞き漏らしたり忘れちゃったりしてることも当然あるよね。
だから、困ったぞと思ったら抱え込まずに担任の先生に相談を持ちかけるのがベターかなと思います。
先生に相談する時のポイント
①責めない
これ、一番大事ですから蛍光ペンで線引いてください。
先生の責を問うような話し方、内容にならないよう最大限の注意を払うこと。
先生にも何かしらの理由があってやってるんだろうけどわからないし、子供のためになんとかしたいんですよ、っていう心持ちで臨むといいと思います。
②夏休みにも学校に来ている日があるから、まずそこを確認
夏休み中だから連絡しちゃ迷惑かな、と思われるかもしれないけど先生方、結構夏休みに学校に来てお仕事されてます。
お忙しいところだとは思うけれど、宿題に関する相談なんか教員としての仕事のど真ん中の大事なところだから、遠慮はしなくていいと思うの。
(むしろそれでしんどくなるくらいなら他の業務見直してください案件よ)
学校にお電話して、担任に相談したい旨を伝えたら都合のいい時に折り返しのご連絡がいただけるんじゃないかなと思います。
③無理ですやれない、じゃなくて、優先順位を聞いてみる
はなから「こんなの無理です!」って持ちかけると先生も対応に困ると思うのね。
でも前述したように、先生方も宿題を「全部丁寧に完璧に取り組んでくること!」と思って課しているわけではなかったりもすルカもしれない。
また、お子さんによっては得手不得手があったり、やり方を工夫したらできることもあるかもしれない。
「やれない」じゃなくて「なるべくいい結果に行き着くためにどんな方法をとったらいいか」を前向きに相談できたらいいんじゃないかなぁと思ったりします。
おわりに
やり方を工夫したり先生と相談するときに見据えるところは前回の後編記事でも書いた「進む先」のことかなぁと思います。
この夏休みをなんとか乗り切ればいい、という視点ではなく、いい結果として2学期につなげていくため、また来年度につなげていくための夏休みの宿題にしないといけない。
頑張るべきところと頑張らなくていいところをうまく分類して、お子さんにとっていい形で夏休みの宿題に取り組み「がんばっておわった!」という成功体験として幕を引いてあげられたらと願っています。